糖尿病薬:グルコシダーゼ阻害薬【薬剤師がわかりやすく説明】

薬剤師おすすめ転職サイト
順位 転職サイト 点数 (60点中) 特徴
薬キャリ 49点 総合力が高く、求人数・コンサルともに質が良い。まず、一番最初に登録しておくべきサイト。
ファルマスタッフ 48点 大手の日本調剤薬局のグループ会社が運営している。口コミもよく、求人情報が正確。職場の雰囲気など詳細に教えてくれる。
マイナビ薬剤師 46点 大手のノウハウをいかし、高いサポート力を発揮。5年連続『利用者満足度No.1』に選ばれている。

転職サイトに登録しておくと、
薬剤師業界の流れを掴むことができます。
すべて無料です。

こんにちは、福井県福井市でホームページ制作をしている@じょうです。

このページでは、僕が調剤薬局で薬剤師をやっていたときに調べたことをまとめております。

どうぞ皆様の学習にお役立てください。

グルコシダーゼ阻害薬を服用しているなら、低血糖時はブドウ糖を摂取すべきである

この記事では、糖尿病薬であるα-グルコシダーゼ阻害薬について説明します。

まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。
ご覧ください。

スポンサーリンク

漫画~α-グルコシダーゼ阻害薬について~

αグルコシダーゼ阻害薬1αグルコシダーゼ阻害薬2αグルコシダーゼ阻害薬3αグルコシダーゼ阻害薬4αグルコシダーゼ阻害薬5

※訂正
最近では、ブドウ糖は有料になってきています。

以上が漫画になります。

もう少し詳しく知りたい方は、関連記事の下に漫画では説明しきれなかったことを書きました。
ご覧ください。

[ad1]

糖尿病の関連記事

[toggle title=”糖尿病に関する記事の一覧です”]

糖尿病の合併症について

糖尿病とは?引き起こされる3つの病気【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
糖尿病は血管や神経を傷つけ腎症・網膜症・神経障害を引き起こす この記事では、糖尿病によって引き起こされる主な3つの病気(三大合併症)についてわかりやすく説明します。 簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 ...
糖尿病と腎臓と透析の関係【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
糖尿病は腎臓の機能を悪化させる。 腎臓の機能が失われると透析をする必要がある。 透析は想像以上につらいもの。 この記事では、糖尿病と腎臓と透析の関係を簡単にわかりやすく説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけま...
糖尿病の合併症:糖尿病性網膜症について【薬剤師がわかりやすく説明】
糖尿病が進行すると最悪失明する。 この記事では、糖尿病の三大合併症の一つである糖尿病性網膜症についてわかりやすく説明します。 簡単に理解できるように、下手ですが漫画もつけました。 参考になれば幸いです。 漫画~糖尿病性網膜症を簡単に...
糖尿病の合併症:糖尿病性神経障害について【薬剤師がわかりやすく説明】
糖尿病で神経障害がすすむと、足の切断、インポテンツ、筋肉の萎縮が起きる この記事では、糖尿病の三大合併症の一つである糖尿病性神経障害について説明します。 簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~糖尿...
糖尿病の合併症:歯周病について【薬剤師がわかりやすく説明】
歯周病は糖尿病を引き起こし、糖尿病は歯周病を引き起こす。 定期的な歯の健診が重要。 糖尿病になると血中のブドウ糖の濃度が高まることで、体にさまざまな害(合併症)が起きます。 代表的なのが、腎臓(糖尿病性腎症)、目(糖尿病性網膜症)、神...

糖尿病の発症について

ブドウ糖の取り込みとインスリンの働き【薬剤師が説明】
膵臓から分泌されるインスリンはブドウ糖をさまざまな場所に取り込ませている この記事では、ブドウ糖の取り込みとインスリンの働きについて漫画で説明します。 簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~ブドウ...
1型糖尿病と2型糖尿病の発症メカニズム【薬剤師がわかりやすく説明】
生活習慣によって引き起こされるのが2型糖尿病 この記事では、1型糖尿病と2型糖尿病の発症メカニズムを説明します。 簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~1型糖尿病と2型糖尿病の発症メカニズム~ ...
2型糖尿病の発症原因7つと注意すべき5つ【薬剤師が簡単に説明】
糖尿病の発症原因は7つある この記事では、2型糖尿病の発症原因を説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~2型糖尿病の発症原因~ 以上が漫画になります。 もう少し詳しく...
食後過血糖とは?原因・調べる方法【薬剤師がわかりやすく説明】
食後か血糖の原因は生活習慣。 検査紙や血糖測定で調べることができる。 この記事では、食後過血糖について説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~食後過血糖について~ 以上が...

糖尿病の血液検査項目について

糖尿病の診断基準は?【薬剤師がわかりやすく説明】
血糖値、HbA1c、症状などをみて糖尿病の診断がなされる この記事では、糖尿病の診断基準を説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~糖尿病の診断基準~ 以上、漫画になります。...
血糖値とは?健常者と糖尿病患者の日内変動の違い【薬剤師が説明】
血糖値は糖尿病の血液検査項目の一つ 食事による影響を受けてインスリンによって正常値に戻る この記事では、血糖値についてできるだけわかりやすく説明します。 簡単に理解できるように下手ですが漫画も付けました。 ご覧ください。 漫画~血...
糖尿病:ヘモグロビンA1cとは?【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
HbA1cは過去1,2カ月の血糖状態の平均が分かる この記事では、糖尿病の検査項目の一つであるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~Hb...

糖尿病の治療について

糖尿病の運動療法【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
糖尿病の運動療法は、有酸素運動と筋トレ。 始めるときは合併症がないか確認を! この記事では、2型糖尿病の改善によいとされる運動療法についてわかりやすくまとめました。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧くだ...
糖尿病の食事療法について【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
糖尿病の食事療法は、制限食ではなく、健康食である 糖尿病では、まず最初に食事療法、運動療法がおこなわれます。 この記事では、食事療法における適正エネルギーの計算、食事の注意点、食品の豆知識や調理の仕方、摂取エネルギーを抑えるための工夫な...
糖尿病薬の薬品名・作用機序・副作用【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
糖尿病に使われる薬は、 スルホニル尿素(SU)薬 ビグアナイド(BG)薬 αグルコシダーゼ阻害(αGI)薬 チアゾリジン(TZ)薬 速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬) DPP4阻害薬 GLP-1受容体作動薬 SGLT2...
スルホニル尿素(SU)薬の特徴【薬剤師がわかりやすく説明】
スルホニル尿素(SU)薬は、血糖降下薬の中で、血糖値を下げる力が強い薬 スルホニル尿素(SU)薬の一覧、作用機序、副作用についてわかりやすく説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 スル...
糖尿病薬:メトホルミン(メトグルコ)【薬剤師がわかりやすく説明】
メトホルミン(メトグルコ)は、肝臓での糖新生を抑制し、筋肉や脂肪へ糖を吸収させる 乳酸アシドーシスは必ず知っておくべき副作用 この記事では、メトホルミンについて説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ...
メトホルミンの副作用:乳酸アシドーシス【薬剤師がわかりやすく説明】
メトホルミンの副作用である乳酸アシドーシスは胃腸障害から始まり放っておくと死ぬこともある ビグアナイド薬であるメトホルミン(商品名:メトグルコ)は、インスリン抵抗性を改善することで血糖値を下げる作用があります。 安価な薬なのでよく処方の...
糖尿病薬:グルコシダーゼ阻害薬【薬剤師がわかりやすく説明】
グルコシダーゼ阻害薬を服用しているなら、低血糖時はブドウ糖を摂取すべきである この記事では、糖尿病薬であるα-グルコシダーゼ阻害薬について説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~...
糖尿病薬:ピオグリタゾン(アクトス)の特徴【薬剤師が説明】
ピオグリタゾン(アクトス)は、脂肪をスリムにしてインスリンの働きを改善させる。 代表的な副作用はむくみである。 この記事ではアクトスについて説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫...

糖尿病の生活上の注意について

糖尿病と風邪・胃腸炎 シックデイとは?【薬剤師がわかりやすく説明】
糖尿病の人が病気になると血糖値が変動する。 しかし、自分の判断で薬を調節してはいけない。 この記事では、シックデイについて、その対処も含めてわかりやすく説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧くだ...
低血糖とは?【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
低血糖の対策として糖分を携帯すること。 α-グルコシダーゼ阻害薬を服用している人は、低血糖のときブドウ糖をとること。 この記事では、低血糖の原因、症状、低血糖が起きた時の対処法、そして予防法をわかりやすく説明します。 まず、簡単に理解...

[ad1]

[/toggle]

α-グルコシダーゼ阻害薬の特徴

α-グルコシダーゼ阻害薬は、食事の前に服用することで食事による血糖値の上昇を抑制することができます。

食後過血糖は、血管にダメージを与え、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気 につながります。
α-グルコシダーゼ阻害薬を服用することで、これらの病気を防止します。

また、1日3回飲めば、1日全体の血糖値が下がり、腹時血糖値やHbA1cの数値の改善も目指すことができます。

さらに、体全体の糖の流れが改善することで中性脂肪を減らし、HDL(善玉コレステロール)を増やすという間接的な効果も期待できます。

作用メカニズム

僕たちが口にする、ごはんやパンには炭水化物(でんぷん)が含まれています。

炭水化物(でんぷん)は摂取すると、体の中で分解がはじまり、最終的にブドウ糖になって腸から吸収されます。

このブドウ糖へ分解するの酵素の一つにα-グルコシダーゼがあります。

つまり、αグルコシダーゼ阻害薬は、α-グルコシダーゼを阻害することで、炭水化物(でんぷん)の消化・吸収を遅らせます。

その結果、食後の過血糖を防止することができます。

副作用

おなかの調子

炭水化物(でんぷん)の消化・吸収を遅らせるためおなかの調子が悪くなります

代表的なのが、下痢、おなら、腹部膨満、便秘などです。

頻度は低いですが、ひどくなってくると腸閉塞といって腸が詰まることがあります。

持続する腹痛や嘔吐がでたら服用を中止して医師か薬剤師に相談しましょう。

低血糖

血糖値を改善させるため低血糖がでることがあります。
しかし、α-グルコシダーゼ阻害薬の単独服用の場合で起きるのはまれです。

他の糖尿病の薬を併用していると低血糖が起きる確率があがります。

動悸、手の震え、強い空腹感などがでてきたらすぐに糖分を摂取しましょう。

肝臓

肝機能の数値があがることがあります。
また、劇症肝炎や肝機能障害や黄疸など肝臓に影響を与えることがあります。

異常を感じたら、服用を中止して医師か薬剤師に相談しましょう。

高アンモニア血症

肝臓は、体内で作られたアンモニアを分解する役目があります。

肝硬変の人が、α-グルコシダーゼ阻害薬を服用すると、体内のアンモニアが増えてしまい高アンモニア血症が悪化することがあります。

高アンモニア血症になると意識障害を起こしてしまいます。

便秘などがきっかけになることがあり、排便状況を把握しましょう。

α-グルコシダーゼ阻害薬の一覧

  • アカルボース(商品名:グルコバイ)
  • ボグリボース(商品名:ベイスン)
  • ミグリトール(商品名:セイブル)

グルコバイは、α-アミラーゼ阻害作用を持ちます。

α-アミラーゼというのは、α-グルコシダーゼと同じく、炭水化物(でんぷん)をブドウ糖に分解する酵素のうちの一つです。

作用が強い分、腹部への副作用が起きやすいです。

ベイスンは腹部への副作用少ないです。

またベイスンは、糖の代謝に異常がでてきている糖尿病の発症の前段階から服用することができます。

セイブルはラクターゼ阻害作用をもつため乳糖の消化吸収が落ち、これにより腹部への副作用が起きることがあります。

用法と飲み忘れた時の対処

α-グルコシダーゼ阻害薬の服用は食直前です。

食直前とは、ご飯を食べる5分前からごはんを食べるまでをいいます。
この薬を服用したら5分以内にはご飯を食べ始めるようにしましょう。

ほとんどの薬は食後が多いため、食直前の薬の服用を飲み忘れる方が結構います。

飲むのを忘れてご飯を食べ始めてしまったどうすればよいのでしょうか?

この場合は、どれぐらい食事が進んでいるかがポイントです。

まだ食事が半分以上残っている場合は、薬を服用すればいいです。
しかし、もう既に半分以上食事をとってしまった場合には、その分の薬の服用は控えましょう。
[ad1]

低血糖が起きた時の対処

α-グルコシダーゼ阻害薬を服用して患者が低血糖を起こした場合、ブドウ糖を摂取するようにしましょう。

低血糖が起きた時に、砂糖やジュースを摂取する人もいます。
しかし、α-グルコシダーゼ阻害薬を服用していると、砂糖やジュースをブドウ糖へ分解するスピードが落ちてしまいます

そのため、低血糖の症状をなかなか改善することができません。

緊急の場合でその場にブドウ糖がない場合は、砂糖、ジュースで対応するのも仕方ないでしょう。

ただ、いつもブドウ糖を持ち歩けば低血糖に正しく対応できるようになります。

以前まで、α-グルコシダーゼ阻害薬を服用している人は、調剤薬局でブドウ糖をもらえました。
しかし、メーカーからのブドウ糖の提供が難しくなってきたため、有料になりつつあります。

以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

参考文献:糖尿病診療ガイドライン2016

スポンサーリンク

おすすめ記事

薬剤師おすすめ転職サイト
順位 転職サイト 点数 (60点中) 特徴
薬キャリ 49点 総合力が高く、求人数・コンサルともに質が良い。まず、一番最初に登録しておくべきサイト。
ファルマスタッフ 48点 大手の日本調剤薬局のグループ会社が運営している。口コミもよく、求人情報が正確。職場の雰囲気など詳細に教えてくれる。
マイナビ薬剤師 46点 大手のノウハウをいかし、高いサポート力を発揮。5年連続『利用者満足度No.1』に選ばれている。

転職サイトに登録しておくと、
薬剤師業界の流れを掴むことができます。
すべて無料です。

フォローする