この記事は、腎臓の機能について書いてあります。
簡単に理解できるように下手ですが漫画も描きました。
ご覧ください。
この記事の内容
漫画~腎臓の機能~
以上が漫画になります。
もう少し詳しく知りたい方は、関連記事の下 に漫画では説明しきれなかったことを書きました。
よければご覧ください。
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1.尿を作る
まず、腎臓は尿を作り排泄します。
尿が人体にとって不要であるため体からでてくるわけです。
では、この尿の中にはいったい何が含まれているのでしょうか?
尿の成分には
- 水
- 老廃物
- 電解質
などがあります。
①水
尿の主な成分は水です。
腎臓は水を排泄することで、体内の水分の調節を行っています。
水分が多い場合は尿として排出し、水分が少ない場合は体内にとどまるように働きます。
成人の場合、体重の約60%が水分です。
この量に調節するために、腎臓が働いているというわけです。
②老廃物
腎臓は、体の中で発生した老廃物を排泄しています。
老廃物には尿素やクレアチニンがあります。
尿素は、筋肉、臓器、ホルモンの材料であるタンパク質を分解するときにできる物質です。
タンパク質→アンモニア→尿素という流れで分解されます。
アンモニアは肝臓で尿素に分解され、腎臓が尿として排泄します。
尿素は、1日30gほど排泄されます。
クレアチニンは、クレアチンが代謝されてできる物質です。
クレアチンは筋肉の中にいて、筋肉の収縮に必要な物質です。
不要になったクレアチニンを腎臓が尿として排泄するわけです。
クレアチニンは一部赤血球の中にも存在します。
③電解質
尿の中には電解質も存在します。
電解質は、体内で筋肉や神経の働きなどに関与しています。
尿として排泄される電解質には
- ナトリウムイオン
- カリウムイオン
- 塩素イオン
- カルシウムイオン
- マグネシウムイオン
- 重炭酸イオン
などがあります。
腎臓が、電解質を排泄するのには以下のような理由があります。
- 適正な量に保つため
- 電気的に血液を弱アルカリ性に保つ(pH約7.4に維持)
- 体内の塩分量を調整している
2.赤血球を作るためのホルモンを出す
腎臓には血液中の酸素の状態を感知するセンサーがあります。
酸素が足りないと感じると酸素を運ぶ赤血球を増やすために、エリスロポエチンというホルモンが分泌されます。
このエリスロポエチンは骨髄で造血幹細胞から赤芽球(赤血球になる前の細胞)に分化(成長)させて赤血球を作ります。
エリスロポエチンは腎臓の近位尿細管周囲の細胞で産生されます。
3.カルシウムの吸収を助けるビタミンDを活性化させる
腸管からカルシウムやリンの吸収を助けるのがビタミンDです。
ビタミンDによって食事中のカルシウムやリンを体に取り入れることができるのです。
しかし、ビタミンDはこの状態では働きません。
活性型ビタミンDという状態にならなければ、本来の働きを発揮することができません。
ビタミンDを活性型ビタミンDにしてくれるのが腎臓なのです。
正確には、ビタミンDは肝臓と腎臓で水酸化をうけて初めて活性型ビタミンDが作られます。
活性化ビタミンDの働きによって、小腸でカルシウム吸収や腎臓でのカルシウム再吸収が促進されます。
4.ホルモンを分解・排泄する
腎臓は体内で不要になったホルモンを分解・排泄しています。
代表的なホルモンがインスリン、成長ホルモン、副甲状腺ホルモン(PTH)などです。
使用されなかった不要なホルモンが腎臓で分解されるわけです。
インスリン・・・膵臓から分泌される、血糖値を下げる唯一のホルモン
副甲状腺ホルモン(PTH)…副甲状腺から分泌される、血中のカルシウム濃度を調整するホルモン
5.血圧を上昇させるレニンを分泌する
血圧の低下が起きると、それを感知した腎臓は糸球体で作ったレニンという酵素を分泌します。
- レニンは、主に肝臓で作られるアンジオテンシノゲンをアンジオテンシンⅠにする
- アンジオテンシンⅠは、肺を循環するときにアンジオテンシン変換酵素(ACE)によってアンジオテンシンⅡに変換される
- アンジオテンシンⅡは血管を収縮させて血圧を上昇させる
- アンジオテンシンⅡは副腎皮質からアルドステロンを分泌させる
- アルドステロンも血圧を上昇させる働きがある。
つまり、腎臓はレニンを分泌することで血圧の低下を抑えるというわけです。
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まとめ
まとめると腎臓の機能は、
- 尿、活性化ビタミンを作る
- レニン、エリスロポエチンを分泌する
- ホルモンを分解する
ということです。
以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。