脂肪肝の原因・症状・進行を薬剤師が簡単にわかりやすく説明

食事や運動不足などで脂肪肝が引き起こされる。
進行すると肝硬変、肝がんになることもある。

脂肪肝とは、肝細胞に脂肪滴と呼ばれる中性脂肪の塊が蓄積している状態をいいます。
肝細胞の3割に中性脂肪が蓄積していると超音波(エコー)検査などの画像で確認することができて、脂肪肝と診断されます。

この記事では脂肪肝の原因・症状・進行について出来るだけわかりやすく説明します。

まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。
ご覧ください。

スポンサーリンク

漫画~脂肪肝の原因と進行~

脂肪肝の原因1脂肪肝の進行(肝炎)2脂肪肝の進行(肝線維症)3脂肪肝の進行(肝硬変)4脂肪肝の進行(肝がん)5

以上が漫画になります。

もう少し詳しく知りたい方 は、下に漫画では説明しきれなかったことを書きました。
よければご覧ください。

スポンサーリンク

脂肪肝の原因

脂質の食べ過ぎ

肉や乳製品などの脂質の食べ過ぎで脂肪肝になります。
脂質の成分に中性脂肪が含まれているからです。

中性脂肪は、小腸でリパーゼによってグリセリンと3つの脂肪酸に分解されて腸から吸収されます。
その後、リンパ管内、血管内で再び中性脂肪となります。

この中性脂肪が増えると皮下脂肪や内臓脂肪となって蓄積していきます。
内臓の一つである肝臓に蓄積されると脂肪肝になります。

糖質の食べ過ぎ

脂肪肝は脂質の食べ過ぎだけが原因ではありません。
ごはん、麺類、甘いもの、果物などの糖質の食べ過ぎでも脂肪肝になります。

中性脂肪は脂質の一つであり、糖質の食べ過ぎで脂肪肝にはならないのでは?と思う人もいるかもしれません。
しかし、糖質の取り過ぎでも脂肪肝は起きます。

これは、摂取した糖を体内で中性脂肪に作り替えるためです。
間食が多いことは、中性脂肪がたまる要因になります。

運動不足

運動不足によってエネルギーの消費よりも摂取の方が多くなると、体に中性脂肪がたまりそれが肝臓に蓄積するようになります。

アルコールの飲み過ぎ

アルコール性脂肪肝は、お酒の飲みすぎで起きます。これにはアセトアルデヒドが関わっています。

アルコールは分解されるとアセトアルデヒドという物質になります。
アセトアルデヒドの発生によって、脂肪の分解が遅れてしまい、中性脂肪が肝臓に蓄積するようになります。

またアセトアルデヒドが肝細胞を傷つけることもあります。

親が脂肪肝

遺伝というわけではありませんが、親が脂肪肝だと子供も脂肪肝になる可能性が高いです。これは、親の生活スタイル(食べ過ぎ、飲みすぎ、運動不足)が子どもと同じになることが多いためです。

肥満

食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足によって生命活動の維持に必要なエネルギー以上のエネルギーを摂取すると、結果として肥満が起きます。

すると、皮下組織や内臓に脂肪がたまり肥満となり、脂肪肝になります。
肥満とは一般的にBMIが25以上を言います。

BMI=体重(kg)÷(身長(cm)×身長(cm))がBMIを求める式です。

日本人男性の肥満の割合は増加しています。
30代以上はいずれも3割前後います。

肥満者の半数が脂肪肝と言われています。

脂肪肝の進行


中性脂肪がたまった肝細胞は大きくなって膨らんでいるため、間を流れる毛細血管を圧迫します。
すると肝細胞に酸素や栄養が届かなくなって肝機能が低下します。

肝機能が低下してくると、肝臓に炎症が起きる肝炎と呼ばれる状態を引き起こします。
しかし、肝臓には再生能力があり傷ついた肝細胞を修復する能力があります。

しかし、炎症が長期間続くと修復が追い付かなくなり炎症が起きた肝細胞を繊維状のもので補おうとします。
これが肝線維症です。

肝線維症は、肝臓の表面がでこぼこになり、肝臓が固くなっていきます。
して、肝線維症がさらに進むと肝臓は役割を果たすことができなくなりさまざまな症状が出てくるようになります。

これが肝硬変です。

肝硬変がさらに進むと肝不全や肝がんになることもあります。

今まで、脂肪肝は肝硬変に進まない良性の病気と考えられてきましたが、実際はそうではありませんでした。
特に、アルコールが原因ではない脂肪肝の一つNASH(ナッシュ)は肝硬変に移行しやすいとされています。

また脂肪肝の人の多くは、肥満状態にあり、糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病を合併しているため可能性が高く、脳卒中や心臓病のリスクも高いと言えるでしょう。

スポンサーリンク

脂肪肝の症状


自覚症状はほとんどありません。そのため検査で指摘されて気づくことが多く、人間ドックの4分の1で脂肪肝がみつかっています。

症状があるとすれば、疲労感やだるさなどがでることがありますが、少し疲れている程度としか思わず、まさか肝臓の状態が悪いことに気づく人は少ないでしょう。

以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

スポンサーリンク

おすすめ記事

フォローする