インフルエンザワクチン(予防接種)を薬剤師がわかりやすく解説

インフルエンザの予防接種をおすすめします。

この記事ではインフルエンザの予防接種についてわかりやすく説明します。

まず、簡単に理解できるように、下手ですが漫画をつけました。
ご覧ください。

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漫画~インフルエンザワクチンについて~

インフルエンザワクチン1インフルエンザワクチン2インフルエンザワクチン3インフルエンザワクチン4インフルエンザワクチン5

以上が漫画になります。

不活化ワクチンというのは、細菌やウイルスを殺して毒性をなくしてあるワクチンです。
不活化ワクチンをうって、その病気になるということはありません

もう少し詳しく知りたい方は、下に漫画では説明しきれなかったことを書きました。
ご覧ください。

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ワクチンとは?


インフルエンザの予防接種ではワクチンを注射します。

このワクチンというのは、細菌やウイルスなどの病原体の毒性を弱めたものを入れた薬液です。
これを体内に入れることで、その病原体に特異的な抗体を作らせます。

抗体というのは、体内の免疫細胞が産生する物質で、抗体の働きによって外から入ってきた病原体を排除することができます。

予防接種にかかる費用は?


予防接種は自由診療になるので、保険証が使えません。
全額自己負担になります。

費用は病院が自由に決めることができます。
相場は、3000円から5000円のところが多いです。

2015年からインフルエンザワクチンが、4価ワクチンと呼ばれる新しいワクチンに変わり若干ですが値段が上昇しました。
また、生後6カ月以上13歳未満の子供の場合は予防接種を2回行うことが推奨されています。(6カ月未満の赤ちゃんは予防接種を受けることができません。)

子供は免疫力が大人と比べると弱いです。
なので、しっかり抗体をつけるために2回受ける必要があるのです。

間隔は1-4週間以上あけます。(4週間明けたほうが免疫の効果が一番高いという報告があります)

子供の予防接種の費用は1回3000円から4000円で、2回受けると大人が受けるよりも高額になります。

しかし、自治体が助成金を出している場合があるので、聞いてみるとよいでしょう。

予防接種の効果は?


インフルエンザの予防接種を打っても100%インフルエンザを予防できるわけではありません

「予防接種をうったのに、インフルエンザにかかった」という話はよく聞きます。

インフルエンザワクチンは、その年に流行しそうなインフルエンザの型を予測して製造されます。
そのため、予想がはずれると、インフルエンザにかかる確率は高まりますし、予想があたれば、確率を下げることができます。

しかし、どっちにしろインフルエンザにかかっても、予防接種をうっておけば症状を軽くすることができます。
重症化による死亡する確率も下げることができます。

予防接種をうたずに、インフルエンザにかかった人は、本当につらそうです・・・

どんな人が予防接種をしたほうがいい?


世界保健機関(WHO)が、インフルエンザの予防接種を推奨する人をあげています。

それによると、

  • 妊婦
  • 6カ月から5歳までの子供
  • 65歳以上の高齢者
  • 慢性疾患にかかっている人
  • 医療関係者

となっています。

慢性疾患とは、高血圧、高脂血症、高尿酸血症、糖尿病などの生活習慣病や心臓、腎臓、肺などの臓器の疾患などをいいます。

わかりやすく言うと、毎日定期の薬を飲んでいる人です。

また、下記の人は、予防接種法に基づいてインフルエンザ予防接種が定期接種の対象となっています。

  • 65歳以上の人
  • 60歳~64歳で心臓・人造・呼吸器に障害があって身体障害者等級が1級の人
  • 60歳~64歳でHIVに感染し、身体障害者等級が1級の人定期接種の対象ということは予防接種にかかる費用が無料または一部負担のみで済むということです。

インフルエンザが重症化しやすい人たちが定期接種の対象となっています。

この他に予防接種が推奨される人は、受験生やワクチン接種が受けられない人の家族が考えられます。

予防接種をしないほうがいい人は?

  • 発熱をしている人
    (37.5度以上の発熱がある場合は、予防接種できないのが原則です)
  • 風邪や胃腸炎などの急性疾患にかかっている人
    (急性疾患の症状やワクチンによる副反応が重くなることがあるためです)
  • インフルエンザワクチンでアナフィラキシーを起こしたことがある人
    (またアナフィラキシーを起こす可能性があるためです)

インフルエンザワクチンの種類


インフルエンザウイルスにはA型とB型があって、A型、B型にもそれぞれ種類があります。

インフルエンザは、その年ごとに、流行するウイルスの種類があります。

そのため、世界保健機関(WHO)が、毎年流行するインフルエンザウイルスの型を予測して、それに応じたワクチンが製造されます

2015年からインフルエンザワクチンの種類が3価ワクチンから4価ワクチンに変わりました。
つまり、今まで3種類のインフルエンザウイルスに対する予防接種でしたが、4種類の予防接種になったということです。

現在使われている4価ワクチンは、A型が2種類(H1N1、H3N2)、B型が2種類(山形系、ビクトリア系)です。

ワクチンを製造している会社は、4社あります。
化血研、北里第一三共、デンカ生研、阪大微生物病研究会という会社です。

化血研は聞いたことがあるかもしれませんね。
何度かニュースになり不祥事で出荷停止となったこともあります。

でも、特にメーカーにこだわりがある病院は少ないようです。
仕入れ値が安かったり、お世話になっているメーカーからワクチンを仕入れているケースが多いようです。

ワクチンには防腐剤にチロメサールという成分が入っています。
そして、このチロメサールは水銀を含んでいます。

この水銀が、人体に影響を及ぼすのではないかという噂があります。
しかし、チロメサールは防接種箇所の痛みやかゆみを引き起こす以外の悪影響はよくわかっていません。

今現在、大きな問題はないとして、チロメサール入りのワクチンが使われているのがほとんどです。

チロメサールが入っていないワクチンは、阪大微生物学研究会が製造しています。
「フルービックHAシリンジ」というものです。

しかし、これは高価であるため、わざわざ高価なワクチンを仕入れる病院は少ないようです。

いつ予防接種をうけるか?


インフルエンザのワクチンは接種後すぐに効果はできず、しっかり抗体ができるのに2週間ほどかかるといわれています。

そのため11月ごろに予防接種を受けるとよいでしょう。

効果はいつまで持続する?


予防接種をうって(2回接種の人は2回目をうって)2週間後から4,5か月効果が持続します。

そのため毎年予防接種をうける必要があります。

予防接種の副作用は?


副作用と書きましたが、ワクチンによって望ましくない症状がでることを「副反応」と呼びます。

インフルエンザワクチンでよくあるのが、注射をうった場所が、赤くはれたり、痛みがでることです。
この症状は2,3日で収まります。

ごくまれに、アナフィラキシーショックやギランバレー症候群といって重い副反応がでて命を起こすことがあります。

インフルエンザにかかったら予防接種は不要?


インフルエンザにかかれば、かかったウイルスに対する抗体ができるのでその型のウイルスにはそのシーズンかかることはないでしょう。

しかし、インフルエンザはA型、B型と種類があって、A型、B型でもさらにそれぞれ細かく種類があります。

そのため、1シーズンで2回インフルエンザにかかることがあります。
一度インフルエンザにかかったとしても、インフルエンザがまだ流行しているようなら、予防接種をすべきでしょう。

妊婦はインフルエンザの予防接種をすべき?


結論から言うと、予防接種すべきです
妊娠中は免疫力が下がるため、インフルエンザにかかりやすくなります。

またインフルエンザにかかり、重症化すると胎児に影響が出てくる可能性があります。

生まれた赤ちゃんは6カ月になるまでインフルエンザの予防接種をすることができません。

妊娠中に予防接種をうければ胎児に対して免疫をつけることもできます。

予防接種でインフルエンザになる?


予防接種をうってインフルエンザになることはありません。

予防接種に使われるワクチンは、不活化ワクチンと呼ばれ、病原性をなくしてあるからです。

たまに、「予防接種をうったらインフルエンザにかかった」という話を聞きます。
それは予防接種の前後に、別のところからインフルエンザに感染したためだと考えられます。

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アメリカでは薬剤師が予防接種できます


僕たち日本人は、予防接種をうけるとき、病院に行って医師または看護師に予防接種をしてもらいます。

医師も看護師も忙しい診察の合間に予防接種を行います。

しかし、アメリカは少し日本と違います。

アメリカでは予防接種を受けるときは、薬局で薬剤師にしてもらうのです。

アメリカに行って薬局を見学したときがあります。
そのとき、確かに薬剤師が患者に対してインフルエンザワクチンの注射をしていました。

手順は日本と同じでした。
問診票に記入してから体調に問題ないことを確かめて予防接種をしていました。

ただ、予防接種をする人と場所が違ったのです。

日本の薬剤師は、こんなことできません。

一昔前まで、日本の薬剤師は、患者の体に触ってはいけないと言われていました。(現在でも、こういうことをいう人はいますが・・・)

ですが、病院の負担軽減や、患者さんの利便性を考慮して薬剤師が予防接種できるようになってもいいのではないでしょうか

以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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