糖尿病と腎臓と透析の関係【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】

糖尿病は腎臓の機能を悪化させる。
腎臓の機能が失われると透析をする必要がある。
透析は想像以上につらいもの。

この記事では、糖尿病と腎臓と透析の関係を簡単にわかりやすく説明します。

まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。
ご覧ください。

スポンサーリンク

漫画~糖尿病と腎臓と透析~

糖尿病の合併症(腎臓の機能)糖尿病の合併症(腎臓の機能)糖尿病の合併症(腎不全)糖尿病の合併症(腎不全とは)糖尿病の合併症(人工透析)
以上が漫画になります。

もう少し詳しく知りたい方は、関連記事の下に漫画では説明しきれなかったことを書きました。
ご覧ください。

スポンサーリンク

糖尿病の関連記事

糖尿病に関する記事の一覧です

糖尿病の合併症について

糖尿病とは?引き起こされる3つの病気【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
糖尿病は血管や神経を傷つけ腎症・網膜症・神経障害を引き起こす この記事では、糖尿病によって引き起こされる主な3つの病気(三大合併症)についてわかりやすく説明します。 簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください...
糖尿病と腎臓と透析の関係【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
糖尿病は腎臓の機能を悪化させる。 腎臓の機能が失われると透析をする必要がある。 透析は想像以上につらいもの。 この記事では、糖尿病と腎臓と透析の関係を簡単にわかりやすく説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつ...
糖尿病の合併症:糖尿病性網膜症について【薬剤師がわかりやすく説明】
糖尿病が進行すると最悪失明する。 この記事では、糖尿病の三大合併症の一つである糖尿病性網膜症についてわかりやすく説明します。 簡単に理解できるように、下手ですが漫画もつけました。 参考になれば幸いです。 漫画~糖尿病性網...
糖尿病の合併症:糖尿病性神経障害について【薬剤師がわかりやすく説明】
糖尿病で神経障害がすすむと、足の切断、インポテンツ、筋肉の萎縮が起きる この記事では、糖尿病の三大合併症の一つである糖尿病性神経障害について説明します。 簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫...
糖尿病の合併症:歯周病について【薬剤師がわかりやすく説明】
歯周病は糖尿病を引き起こし、糖尿病は歯周病を引き起こす。 定期的な歯の健診が重要。 糖尿病になると血中のブドウ糖の濃度が高まることで、体にさまざまな害(合併症)が起きます。 代表的なのが、腎臓(糖尿病性腎症)、目(糖尿病性網膜症)、神...

糖尿病の発症について

ブドウ糖の取り込みとインスリンの働き【薬剤師が説明】
膵臓から分泌されるインスリンはブドウ糖をさまざまな場所に取り込ませている この記事では、ブドウ糖の取り込みとインスリンの働きについて漫画で説明します。 簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~ブ...
1型糖尿病と2型糖尿病の発症メカニズム【薬剤師がわかりやすく説明】
生活習慣によって引き起こされるのが2型糖尿病 この記事では、1型糖尿病と2型糖尿病の発症メカニズムを説明します。 簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~1型糖尿病と2型糖尿病の発症メカ...
2型糖尿病の発症原因7つと注意すべき5つ【薬剤師が簡単に説明】
糖尿病の発症原因は7つある この記事では、2型糖尿病の発症原因を説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~2型糖尿病の発症原因~ 以上が漫画になります。 ...
食後過血糖とは?原因・調べる方法【薬剤師がわかりやすく説明】
食後か血糖の原因は生活習慣。 検査紙や血糖測定で調べることができる。 この記事では、食後過血糖について説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~食後過血糖について~ ...

糖尿病の血液検査項目について

糖尿病の診断基準は?【薬剤師がわかりやすく説明】
血糖値、HbA1c、症状などをみて糖尿病の診断がなされる この記事では、糖尿病の診断基準を説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~糖尿病の診断基準~ 以上、...
血糖値とは?健常者と糖尿病患者の日内変動の違い【薬剤師が説明】
血糖値は糖尿病の血液検査項目の一つ 食事による影響を受けてインスリンによって正常値に戻る この記事では、血糖値についてできるだけわかりやすく説明します。 簡単に理解できるように下手ですが漫画も付けました。 ご覧ください。 ...
糖尿病:ヘモグロビンA1cとは?【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
HbA1cは過去1,2カ月の血糖状態の平均が分かる この記事では、糖尿病の検査項目の一つであるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~...

糖尿病の治療について

糖尿病の運動療法【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
糖尿病の運動療法は、有酸素運動と筋トレ。 始めるときは合併症がないか確認を! この記事では、2型糖尿病の改善によいとされる運動療法についてわかりやすくまとめました。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ...
糖尿病の食事療法について【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
糖尿病の食事療法は、制限食ではなく、健康食である 糖尿病では、まず最初に食事療法、運動療法がおこなわれます。 この記事では、食事療法における適正エネルギーの計算、食事の注意点、食品の豆知識や調理の仕方、摂取エネルギーを抑えるための工...
糖尿病薬の薬品名・作用機序・副作用【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
糖尿病に使われる薬は、 スルホニル尿素(SU)薬 ビグアナイド(BG)薬 αグルコシダーゼ阻害(αGI)薬 チアゾリジン(TZ)薬 速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬) DPP4阻害薬 GLP-1受容体作動薬 SGLT2...
スルホニル尿素(SU)薬の特徴【薬剤師がわかりやすく説明】
スルホニル尿素(SU)薬は、血糖降下薬の中で、血糖値を下げる力が強い薬 スルホニル尿素(SU)薬の一覧、作用機序、副作用についてわかりやすく説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 ...
糖尿病薬:メトホルミン(メトグルコ)【薬剤師がわかりやすく説明】
メトホルミン(メトグルコ)は、肝臓での糖新生を抑制し、筋肉や脂肪へ糖を吸収させる 乳酸アシドーシスは必ず知っておくべき副作用 この記事では、メトホルミンについて説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。...
メトホルミンの副作用:乳酸アシドーシス【薬剤師がわかりやすく説明】
メトホルミンの副作用である乳酸アシドーシスは胃腸障害から始まり放っておくと死ぬこともある ビグアナイド薬であるメトホルミン(商品名:メトグルコ)は、インスリン抵抗性を改善することで血糖値を下げる作用があります。 安価な薬なのでよく処方の...
糖尿病薬:グルコシダーゼ阻害薬【薬剤師がわかりやすく説明】
グルコシダーゼ阻害薬を服用しているなら、低血糖時はブドウ糖を摂取すべきである この記事では、糖尿病薬であるα-グルコシダーゼ阻害薬について説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫...
糖尿病薬:ピオグリタゾン(アクトス)の特徴【薬剤師が説明】
ピオグリタゾン(アクトス)は、脂肪をスリムにしてインスリンの働きを改善させる。 代表的な副作用はむくみである。 この記事ではアクトスについて説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 ...

糖尿病の生活上の注意について

糖尿病と風邪・胃腸炎 シックデイとは?【薬剤師がわかりやすく説明】
糖尿病の人が病気になると血糖値が変動する。 しかし、自分の判断で薬を調節してはいけない。 この記事では、シックデイについて、その対処も含めてわかりやすく説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧...
低血糖とは?【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
低血糖の対策として糖分を携帯すること。 α-グルコシダーゼ阻害薬を服用している人は、低血糖のときブドウ糖をとること。 この記事では、低血糖の原因、症状、低血糖が起きた時の対処法、そして予防法をわかりやすく説明します。 まず、簡単に...

スポンサーリンク

腎臓の構造


まず腎臓は左右に一つずつあります。
背中側の腰あたりに位置しています。

ソラマメの種のような形をしていて、大きさはにぎりこぶしくらいです。

腎臓には、ネフロンとよばれる組織が100万個以上存在しています。
この一つ一つのネフロンに、細い血管が絡まった糸球体と呼ばれる組織があります。

簡単に言えば、腎臓は細い血管(毛細血管)が非常に多く集まっている場所ということです。

腎臓の機能

腎臓にはさまざま機能があります。

代表的なものは

  • 血液をろ過し、老廃物を尿として外に排出する。
  • 体内の塩分や水分を調節して不要なものは尿として排出する
  • 血圧を調節する
  • 血液を産生するホルモンを分泌する

などです。

ネフロンという場所に多くの血管が存在するおかげで老廃物をろ過したり、塩分、水分の調節ができるわけです。

腎臓の機能については以下の記事をご覧ください。

腎臓の機能を薬剤師が簡単にわかりやすく説明
腎臓の主な機能は、尿を作って水分・老廃物・電解質を排泄することである。 この記事は、腎臓の機能について書いてあります。 簡単に理解できるように下手ですが漫画も描きました。 ご覧ください。 漫画~腎臓の機能~ ...

糖尿病と腎臓の関係

糖尿病になって、血管内のブドウ糖が多くなると、毛細血管がどんどん傷つけられてきます。
その代表的な場所が、腎臓です。

先ほども書いたように腎臓は細い血管の集まりなので、ブドウ糖の増加に伴い腎臓の血管が傷つけられます。
血管が傷つけられると、血液の流れが悪くなってきます。

すると体のさまざまな場所で生じる老廃物を排出できなくなってしまいます。

また、血管を流れる塩分や水分も調節できなくなってきます。

糖尿病によって引き起こされる腎臓の病気を糖尿病性腎症と言います。
また、ある病気によって引き起こされる病気を合併症と言います。

つまり糖尿病の合併症の一つがこの糖尿病性腎症です。

腎臓が悪くなるとどうなるか


腎臓の血管が痛んでくると、血流が悪くなり腎臓自体に栄養を運ぶこともできなくなるため腎臓のさまざまな機能が失われていきます。

その結果、体内に老廃物がたまってきてだるさ、吐き気、立ちくらみなどがでてきたりします。

水分を調節することが出来なくなるため、体がむくんできます。

血液を産生するホルモンを分泌できなくなるため貧血にもなります。

このような腎臓の機能が低下していくスピードは非常にゆっくりであるため、最初は自覚症状がほとんどありません。
気づいたときにはある程度進行してしまっています。

一度傷ついてしまった腎臓はもとには戻りません。

年をかさねるにつれて腎臓の機能は落ちていきます。(このような状態を慢性腎不全と言います)

腎臓と透析


腎臓の機能が著しく悪くなると、最終的に老廃物をまったく排泄できなくなってしまいます。
そうなると、体の中の老廃物を外に出すために透析を行う必要が出てきます。

透析は、管を腕に刺して体の血液を機械に通すことで、腎臓の代わりに機械が血液のろ過を行います。
この透析は、1回行うのに4時間ほどかかります。

この4時間の間、ずっと機械につながっていて、ベッドの上で過ごすことになります。
その透析を週に3回行う必要があります。

つまり透析ができる施設(病院)に週3回通う必要があるのです。

雨の日も、雪の日も、台風の日も、年末年始もお盆のときもです。
老廃物は絶えず体の中で作られるわけなので、融通がききません。

長期の旅行に行く場合は旅行先で透析を行います。

透析は全ての血液を抜いて機械に通し、体に戻すという作業です。
その作業は体に大変な負担を強いるため、透析後は非常にだるさがでてきます。

透析なんて絶対したくないですよね?

糖尿病と言えば透析!

僕の働く薬局の前の病院の先生も、できるだけ透析導入にはならないよう腎臓の機能低下には気をつけています。

他の多くの医師もそうだと思います。
(透析は患者さんの負担だけでなく、医療費も非常にかかってしまい日本経済の負担にもなってしまいます)

それでも日本透析医学会の調査によると、透析の原因となった疾患の第一位が糖尿病です。

参照:日本透析医学会

これは、糖尿病と言われた時、またその予備軍と言われた時に糖尿病がどういうことを引き起こしていくかをイメージできていないからではないでしょうか?

その結果、治療の開始が遅れる、または治療を行っても本人に危機感がなく治そうという気がないなどが考えられます。

僕たち薬剤師は、糖尿病の患者に薬を渡すとき、血糖値などの血液検査の結果を聞くことがあります。
そのとき患者さんの中に、笑いながら非常に悪い数値を答える方がいます。

こういう人たちは本当に危機感がないなーと思います。
僕たち薬剤師はなかなか患者さんに強い指導がしづらいので歯がゆい思いです。

糖尿病と言えば透析!!
このイメージが広まれば、糖尿病をほったらかしにする人は少なくなるのではないでしょうか?

透析をしたくないならしっかり治療を受けて糖尿病の進行を早めに食い止めましょう。

以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

参考文献:糖尿病診療ガイドライン2016

スポンサーリンク

おすすめ記事

フォローする