この記事では胆のうの機能を説明します。
まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。
ご覧ください。
漫画~胆のうの機能について~
以上が漫画になります。
もう少し詳しく知りたい方は、下に漫画では説明しきれなかったことを書きました。
ご覧ください。
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胆のうの概要
胆のうは肝臓の右下の裏側に位置する小さな袋状の臓器です。
- 胆管を通じて十二指腸と肝臓につながっている
- 洋ナシのような形
- 高さ10cm、幅4cm
- 体積50ml程度
といった特徴があります。
胆のうの機能は2つあり
- 肝臓で作られた胆汁を貯蔵・濃縮すること
- その胆汁を十二指腸に分泌すること
です。
胆汁の貯蔵・濃縮
肝臓で作られる胆汁の量は1日500mlほどです。
この量の胆汁を50mlほどの体積しかない胆のうが貯蔵するには、胆汁を濃縮する必要があります。
胆のうは胆汁の水分を吸収して5倍から10倍の濃度まで濃縮することで胆汁の貯蔵を可能にしています。
胆汁の分泌
食べ物が十二指腸を通ると、それに反応して十二指腸はCCKホルモンというものを分泌します。(CCKホルモン:コレシストキニン・パンクレオザイミンホルモン)
このホルモンは、胆のうを収縮させて胆汁を十二指腸に分泌させたり、膵臓から膵液を分泌させたりします。
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脂肪の乳化
胆汁の成分は、主成分である胆汁酸や、その他にコレステロール、リン脂質、胆汁色素(主にビリルビン)などです。
主成分の胆汁酸は消化しやすくするために、脂肪を乳化します。
乳化というのは油である脂肪を水と混ざりやすくするために脂肪の周りを取り囲む作用のことを言います。
胆汁酸が脂肪を乳化することで、膵臓から分泌される膵液に含まれるリパーゼという強力な消化酵素が脂肪を分解できるようになります。
胆汁酸は、脂肪だけでなく、コレステロールや脂溶性ビタミン も乳化して吸収しやすい形にします。
胆汁酸の99%は、腸から吸収されて門脈をとおって肝臓に戻ります。
以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。