腎臓の位置・大きさ・重さ・構造にスポットをあてた記事です。
簡単に理解できるように下手ですが漫画も描きました。
ご覧ください。
漫画~腎臓の位置・大きさ・構造~
以上が漫画になります。
もう少し詳しく知りたい方 は、下に漫画では説明しきれなかったことを書きました。
よければご覧ください。
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腎臓と心臓
腎臓と似た言葉に心臓があります。
心臓なら日常会話でも出てくる言葉です。
- 心臓が強い
- 心臓が弱い
- 心臓に毛が生えている
など、聞いたことがあります。
でも、腎臓はまず日常会話にはでてこないですね。
腎臓を使った慣用句などは思いつきません・・・
こんなマイナーな腎臓も心臓と同じく体になくてはならない臓器です。
腎臓の主な機能は体内でできた老廃物を尿として排泄することです。
そのため、この臓器がうまく機能しないと体に老廃物がたまり死んでしまいます。
腎臓はどこに位置している?
腎臓はどこにあるのでしょうか?
心臓ならすぐに答えられる人も多いと思いますが、腎臓の位置を正確に答えられる人は少ないと思います。
腎臓はおへそより少し上の背中側にあります。
そして背骨を挟んで左と右にひとつずつあるのです。
また右側の腎臓は肝臓がある影響で、左側の腎臓より少し下に位置しています。
右左は自分から見ての右左のことを言っています。
腎臓の大きさ・形は?
縦10cm、横5cm、厚さ4cmで大人の握りこぶしくらいの大きさです。
形はソラマメの形をしています。
腎臓の重さはどれくらい?
片方の腎臓の重さは140gほどあります。
卵1個がだいたい60~70gなので片方に2つずつ卵があるイメージです。
140gしかない腎臓ですが、なくてはならない臓器です。
腎臓の構造は?
さらに腎臓の構造を見ていきましょう。
腎臓を縦に切ってみます。
まず腎臓の中へ流れるのが①腎動脈です。
そして腎臓から外へ出てくるのが②腎静脈です。
腎臓の外側を③皮質と言います。
そして、うちわのような形をしたものを④髄質、そのひとつひとつを⑤腎錐体(じんすいたい)と言います。
腎錐体は片方に10-15個あります。
腎錐体の先端を⑥腎乳頭と言います。
さらに内側を⑦腎杯、⑧腎盂と言います。
腎盂から外にでてくるのが⑨尿管です。
皮質、髄質の部分を拡大してみましょう。
腎動脈は皮質のところまで届いて、毛糸の玉のようになっています。
これが⑩糸球体です。
この糸球体から老廃物がでて尿(原尿:げんにょう)が作られるのです。
糸球体は、ボーマン嚢(のう)と呼ばれる袋に覆われています。
糸球体からでてきた老廃物を受け入れる袋です。
糸球体とボーマン嚢を合わせて腎小体といいます。
ボーマン嚢が受け入れた原尿は、近位尿細管(きんいにょうさいかん)、ヘンレループ(ヘンレ係蹄:けいてい)、遠位尿細管(えんいにょうさいかん)、集合管へ流れていきます。
そして最終的に、腎盂、尿管、膀胱(ぼうこう)、尿道へと尿が排出されていくわけです。
近位尿細管、ヘンレループ、遠位尿細管をまとめて尿細管といいます。
そして腎小体と尿細管をまとめてネフロンといいます。
つまり、糸球体、ボーマン嚢、近位尿細管、ヘンレループ、遠位尿細管をまとめてネフロンというわけです。
ネフロンは、尿を作り出すための1つのセットであると考えることができます。(尿生成の構造単位)
糸球体の大きさは0.1mm、ボーマン嚢の大きさは0.2mmです。
ネフロンは左右合わせて200万個(糸球体の数も200万個ということ)あります。
まとめ
腎臓は、
- へその上あたりにあって、
- 握りこぶしの大きさ、
- 卵2つ分の重さ、
- ネフロンという尿を作るための構造単位がある
ということです。
以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。