この記事では、ステロイドとは一体なんなのか?について説明します。
できるだけ簡単にわかりやすく書きました。
ご覧ください。
ステロイドの記事まとめ
[toggle title=”ステロイドに関する記事の一覧です”]





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ステロイドとは~広い意味で~
広い意味で言うとステロイドとは、ステロイド核と呼ばれる形(3つの六角形と1つの五角形が合体している構造)を持った物質のことを言います。
この形をしていればステロイドなので、
- 男性ホルモン
- 女性ホルモン
- 胆汁酸(脂質を消化する成分)
- コレステロール
もステロイドの一種となります。
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ステロイドとは~少し狭い意味で~
数あるステロイドの中で、ホルモンとして作用するものをステロイドホルモンと呼びます。
ホルモンとは、体の特定の場所で作られて体の機能を正常に維持するために働く物質のことです。
このステロイドホルモンを略してステロイドと呼ぶ人達もいます。
ステロイドとは~狭い意味で①~
そしてステロイドホルモンは
- 副腎皮質ホルモン
- 性ホルモン
に分けられます。
副腎皮質ホルモンは腎臓の上にある副腎が作っています。
性ホルモンは精巣や卵巣が作っています。
さらに副腎皮質ホルモンは
- 糖質コルチコイド(グルココルチコイド)
- 鉱質コルチコイド(ミネラルコルチコイド)
の2種類にわけられます。
糖質コルチコイドは炎症や免疫を抑えたり、血糖・脂質・骨の代謝に関与します。
鉱質コルチコイドはナトリウムやカリウムなどの電解質を調節して高血圧にも関与します。
医師や薬剤師にとって重要なのは糖質コルチコイドです。
炎症と免疫を抑える作用があるためです。
この糖質コルチコイドを人工的に作り出したものを副腎皮質ステロイドと言います。
医師や薬剤師は、狭い意味でこの副腎皮質ステロイドをステロイドと呼びます。
ステロイドとは~狭い意味で②~
性ホルモンには
- 男性ホルモン(アンドロゲン)
- 女性ホルモン(卵胞ホルモン=エストロゲン、黄体ホルモン=プロゲステロン)
があります。
男性ホルモンの一つであるテストステロンは筋肉を増強する作用があります。
スポーツに従事する人たちは、この男性ホルモン(またはそれと同じような物質を人工的に作ったもの)をステロイドと呼ぶことがあります。
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まとめ
以上のことをまとめてみました。
言葉というのは省略して使われてしまいます。
省略されることで正確な意味がわからなくなった言葉の一つに「ステロイド」があるのではないでしょうか?
テレビや新聞でも「ステロイド」という言葉に出会います。
どのステロイドのことを言っているかは前後の話の文脈で読み取るしかないでしょう。
ちなみにステロイドに関する本は、以下の2冊があります。
知識のない人で読みやすくて、情報量も豊富です。
以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。