しかし、牛乳、ヨーグルト、ジュースなどは飲み合わせが悪い場合がある。
この記事では、抗生物質との飲み合わせについてまとめました。
簡単に理解できるように下手ですが漫画もつけました。
ご覧ください。
この記事の内容
漫画~抗生物質との飲み合わせ~
以上が漫画になります。
もう少し詳しく知りたい方 は、関連記事の下に漫画では説明しきれなかったことを書きました。
ご覧ください。
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お茶との飲み合わせ
抗生物質とお茶の飲み合わせは問題ありません。
お茶にはタンニンが入っています。
タンニンは鉄剤と併用すると微量ですが鉄剤の吸収が落ちます。
またお茶にはカフェインが入っています。
カフェインと一緒に飲むと問題のある薬はあります。
例えば気管支喘息の薬であるテオフィリン(商品名:テオドール) です。
併用することで、吐き気や頭痛などの副作用がでることがあります。
しかし、抗生物質に限って言えば、タンニンやカフェインと問題のある相互作用を示すものはありません。
そのため、
- ウーロン茶
- 緑茶
- ほうじ茶
- 番茶
- 煎茶
- 玉露
- 玄米茶
- 紅茶
- ジャスミン
- 麦茶
- どくだみ茶
これらのカフェインやタンニンが入っている飲み物で、抗生物質を服用しても問題ありません。
ちなみに麦茶、どくだみ茶にはカフェインは入っていません。
※カフェインの取り過ぎには注意しましょう。
市販の風邪薬や栄養ドリンクなどにもカフェインが入っていたりします。
過剰にとるとカフェイン中毒を招きます。

コーヒーとの飲み合わせ
抗生物質とコーヒーの飲み合わせは問題ありません。
コーヒーにはカフェインが入っています。
カフェインと一緒に飲むと問題のある薬はあります。
例えば気管支喘息の薬であるテオフィリン(商品名:テオドール) です。
併用することで、吐き気や頭痛などの副作用がでることがあります。
しかし、抗生物質に限って言えば相互作用を示すものはありません。
※繰り返しになりますが、カフェインの取りすぎには注意しましょう。
市販の風邪薬や栄養ドリンクなどにもカフェインが入っていることがあります。
牛乳との飲み合わせ
抗生物質と牛乳の飲み合わせは問題のある場合があります。
抗生物質にはいろんな種類があります。
- ニューキノロン系抗生物質
- テトラサイクリン系抗生物質
と
- 牛乳
を一緒に摂ると薬の吸収が落ちます。
抗生物質と牛乳のカルシウムがくっついて体内に吸収されにくくなるためです。
くっついたものをキレートと言います。
牛乳を飲む際は、薬と前後2時間以上の間隔をあけましょう。
<代表的なニューキノロン系の抗生物質>
- ガレノキサシン(商品名:ジェニナック)
- シタフォロキサシン(商品名:グレースビット)
- トスフロキサシン(商品名:オゼックス)
- ノルフロキサシン(商品名:バクシダール)
- プルリフロキサシン(商品名:スオード)
- モキシフロキサシン(商品名:アベロックス)
- レボフロキサシン(商品名:クラビット)
- ロメフロキサシン(商品名:バレオン)
<代表的なテトラサイクリン系の抗生物質>
- ミノサイクリン(商品名:ミノマイシン)
胃薬との飲み合わせ
抗生物質と胃薬の飲み合わせには問題のある場合があります。
抗生物質にはいろんな種類があります。
- ニューキノロン系の抗生物質
- テトラサイクリン系の抗生物質
- アジスロマイシン(商品名:ジスロマック)
- セフジニル(商品名:セフゾン)
と
- アルミニウムやマグネシウムが入っている胃薬(制酸剤)
を一緒に服用すると、薬の吸収が落ちることが知られています。
アルミニウムやマグネシウムの入った胃薬を飲む際は薬と前後2時間以上の間隔をあけたほうがよいでしょう。
睡眠薬との飲み合わせ
抗生物質と睡眠薬の飲み合わせには問題のある場合があります。
マクロライド系抗生物質の
- クラリスロマイシン(商品名:クラリス、クラリシッド)
と
睡眠薬の
- スボレキサント(商品名:ベルソムラ)
の組み合わせに問題があります。
問題があるというどころか、この組み合わせは禁忌になります。
禁忌というのは絶対にダメということです。
一緒に飲むと、クラリスロマイシンがベルソムラの分解を妨げることで、ベルソムラの効果が強くなってしまいます。
つまり、睡眠薬の効果が強く出てしまうということです。
そうなると、睡眠薬の効果が切れずに朝に起きれなくなります。
最悪、転倒して骨折という事故が起きるかもしれません。
このベルソムラという睡眠薬は比較的新しい薬です。
そして、クラリスロマイシンはよく処方のある抗生物質です。
ベルソムラとクラリスロマイシンの組み合わせが禁忌ということをしっかり把握できていない医師もいるので注意が必要です。
ベルソムラを服用している人が風邪をひき、クラリスロマイシンが処方されているのを何度か目にしたことがあります。
クラリスロマイシンは他にも禁忌の薬があるので、注意の必要な薬のうちの一つです。
クラリスロマイシンと禁忌の薬
- 抗精神病薬:ピモジド(商品名:オーラップ)
- 片頭痛薬:エルゴタミン含有薬(商品名:クリアミン、ジヒデルゴッド)
- 肝炎治療薬:アスナプレビル含有薬(商品名:ジメンシー、スンベプラ)
- 肝炎治療薬:バニプレビル(商品名:バニヘップ)
- 睡眠薬:スボレキサント(商品名:ベルソムラ)
ヨーグルト・ジュース・スポーツ飲料水との飲み合わせ
抗生物質とヨーグルト・ジュース・スポーツ飲料水との飲み合わせは、薬の吸収としては問題ありません。
しかし、
- 粉のマクロライド系の抗生物質
- オラペネム系の抗生物質であるテビペネム(商品名:オラペネム)
と
- ヨーグルト
- オレンジジュースなどの柑橘系の飲み物
- スポーツ飲料水
は混ぜないようにしましょう。
混ぜると抗生物質の苦味をマスクするためのコーティングがはがれます。
コーティングがはがれると苦味がでてしまいます。
またこれらの抗生物質は、痰を切る薬のムコダインという薬と混ぜても苦味が出ます。
上記抗生物質とムコダインは別々で飲むようにしましょう。
<代表的なマクロライド系の抗生物質>
- エリスロマイシン(商品名:エリスロシン)
- クラリスロマイシン(商品名:クラリス、クラリシッド)
- アジスロマイシン(商品名:ジスロマック)
お酒(アルコール)との飲み合わせ
抗生物質とお酒の飲みわせは問題あります。
アルコールは、薬を分解する物質の機能を強めたり、弱めたりすることがあります。
そのため、抗生物質(抗生物質だけじゃなく薬全般に言えること)をお酒で飲むと、薬の作用が強くなったり、弱くなったりしてしまいます。
お酒と一緒に飲むのは絶対に控えましょう。
そもそも、抗生物質を飲まなければいけないほど体調を崩しているならお酒は飲まず、しっかり休養を取るべきです。
まとめ
下に飲み合わせのいいものと、悪いものをまとめました。
一番よくない組み合わせは、クラリスロマイシンとベルソムラですね。
他の組み合わせは薬の吸収が落ちるくらいですむのですが、この組み合わせは禁忌なので絶対ダメです。
ベルソムラを服用している人は必ず服用している薬を医師・薬剤師に伝えましょう。
OK
- 水
- ぬるま湯
- お茶
- コーヒー
NG
- 牛乳+(ニューキノロン系、テトラサイクリン系)
- 制酸剤+(ニューキノロン系、テトラサイクリン系、アジスロマイシン、セフジニル)
- ベルソムラ+クラリスロマイシン
- ヨーグルト+(マクロライド系、オラペネム)
- 柑橘系ジュース+(マクロライド系、オラペネム)
- スポーツ飲料水+(マクロライド系、オラペネム)
- ムコダイン+(マクロライド系、オラペネム)
- お酒+抗生物質全般
ちなみに抗生物質に関しては以下の本がおすすめです。
わかりやすい説明で読みやすかったです。
以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。