糖尿病の運動療法【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】

糖尿病の運動療法は、有酸素運動と筋トレ。
始めるときは合併症がないか確認を!

この記事では、2型糖尿病の改善によいとされる運動療法についてわかりやすくまとめました。

まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。
ご覧ください。

スポンサーリンク

運動療法を簡単に説明する漫画

糖尿病の運動療法糖尿病の有酸素運動(ジョギング、ウォーキング、サイクリング)糖尿病の筋力トレーニング(ダンベル運動、チューブ運動、自重運動)
以上が漫画になります。

もう少し詳しく知りたい方は、関連記事の下に漫画では説明しきれなかったことを書きました。
ご覧ください。

スポンサーリンク

糖尿病の関連記事

糖尿病に関する記事の一覧です

糖尿病の合併症について

糖尿病とは?引き起こされる3つの病気【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
糖尿病は血管や神経を傷つけ腎症・網膜症・神経障害を引き起こす この記事では、糖尿病によって引き起こされる主な3つの病気(三大合併症)についてわかりやすく説明します。 簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください...
糖尿病と腎臓と透析の関係【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
糖尿病は腎臓の機能を悪化させる。 腎臓の機能が失われると透析をする必要がある。 透析は想像以上につらいもの。 この記事では、糖尿病と腎臓と透析の関係を簡単にわかりやすく説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつ...
糖尿病の合併症:糖尿病性網膜症について【薬剤師がわかりやすく説明】
糖尿病が進行すると最悪失明する。 この記事では、糖尿病の三大合併症の一つである糖尿病性網膜症についてわかりやすく説明します。 簡単に理解できるように、下手ですが漫画もつけました。 参考になれば幸いです。 漫画~糖尿病性網...
糖尿病の合併症:糖尿病性神経障害について【薬剤師がわかりやすく説明】
糖尿病で神経障害がすすむと、足の切断、インポテンツ、筋肉の萎縮が起きる この記事では、糖尿病の三大合併症の一つである糖尿病性神経障害について説明します。 簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫...
糖尿病の合併症:歯周病について【薬剤師がわかりやすく説明】
歯周病は糖尿病を引き起こし、糖尿病は歯周病を引き起こす。 定期的な歯の健診が重要。 糖尿病になると血中のブドウ糖の濃度が高まることで、体にさまざまな害(合併症)が起きます。 代表的なのが、腎臓(糖尿病性腎症)、目(糖尿病性網膜症)、神...

糖尿病の発症について

ブドウ糖の取り込みとインスリンの働き【薬剤師が説明】
膵臓から分泌されるインスリンはブドウ糖をさまざまな場所に取り込ませている この記事では、ブドウ糖の取り込みとインスリンの働きについて漫画で説明します。 簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~ブ...
1型糖尿病と2型糖尿病の発症メカニズム【薬剤師がわかりやすく説明】
生活習慣によって引き起こされるのが2型糖尿病 この記事では、1型糖尿病と2型糖尿病の発症メカニズムを説明します。 簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~1型糖尿病と2型糖尿病の発症メカ...
2型糖尿病の発症原因7つと注意すべき5つ【薬剤師が簡単に説明】
糖尿病の発症原因は7つある この記事では、2型糖尿病の発症原因を説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~2型糖尿病の発症原因~ 以上が漫画になります。 ...
食後過血糖とは?原因・調べる方法【薬剤師がわかりやすく説明】
食後か血糖の原因は生活習慣。 検査紙や血糖測定で調べることができる。 この記事では、食後過血糖について説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~食後過血糖について~ ...

糖尿病の血液検査項目について

糖尿病の診断基準は?【薬剤師がわかりやすく説明】
血糖値、HbA1c、症状などをみて糖尿病の診断がなされる この記事では、糖尿病の診断基準を説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~糖尿病の診断基準~ 以上、...
血糖値とは?健常者と糖尿病患者の日内変動の違い【薬剤師が説明】
血糖値は糖尿病の血液検査項目の一つ 食事による影響を受けてインスリンによって正常値に戻る この記事では、血糖値についてできるだけわかりやすく説明します。 簡単に理解できるように下手ですが漫画も付けました。 ご覧ください。 ...
糖尿病:ヘモグロビンA1cとは?【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
HbA1cは過去1,2カ月の血糖状態の平均が分かる この記事では、糖尿病の検査項目の一つであるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫画~...

糖尿病の治療について

糖尿病の運動療法【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
糖尿病の運動療法は、有酸素運動と筋トレ。 始めるときは合併症がないか確認を! この記事では、2型糖尿病の改善によいとされる運動療法についてわかりやすくまとめました。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ...
糖尿病の食事療法について【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
糖尿病の食事療法は、制限食ではなく、健康食である 糖尿病では、まず最初に食事療法、運動療法がおこなわれます。 この記事では、食事療法における適正エネルギーの計算、食事の注意点、食品の豆知識や調理の仕方、摂取エネルギーを抑えるための工...
糖尿病薬の薬品名・作用機序・副作用【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
糖尿病に使われる薬は、 スルホニル尿素(SU)薬 ビグアナイド(BG)薬 αグルコシダーゼ阻害(αGI)薬 チアゾリジン(TZ)薬 速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬) DPP4阻害薬 GLP-1受容体作動薬 SGLT2...
スルホニル尿素(SU)薬の特徴【薬剤師がわかりやすく説明】
スルホニル尿素(SU)薬は、血糖降下薬の中で、血糖値を下げる力が強い薬 スルホニル尿素(SU)薬の一覧、作用機序、副作用についてわかりやすく説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 ...
糖尿病薬:メトホルミン(メトグルコ)【薬剤師がわかりやすく説明】
メトホルミン(メトグルコ)は、肝臓での糖新生を抑制し、筋肉や脂肪へ糖を吸収させる 乳酸アシドーシスは必ず知っておくべき副作用 この記事では、メトホルミンについて説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。...
メトホルミンの副作用:乳酸アシドーシス【薬剤師がわかりやすく説明】
メトホルミンの副作用である乳酸アシドーシスは胃腸障害から始まり放っておくと死ぬこともある ビグアナイド薬であるメトホルミン(商品名:メトグルコ)は、インスリン抵抗性を改善することで血糖値を下げる作用があります。 安価な薬なのでよく処方の...
糖尿病薬:グルコシダーゼ阻害薬【薬剤師がわかりやすく説明】
グルコシダーゼ阻害薬を服用しているなら、低血糖時はブドウ糖を摂取すべきである この記事では、糖尿病薬であるα-グルコシダーゼ阻害薬について説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 漫...
糖尿病薬:ピオグリタゾン(アクトス)の特徴【薬剤師が説明】
ピオグリタゾン(アクトス)は、脂肪をスリムにしてインスリンの働きを改善させる。 代表的な副作用はむくみである。 この記事ではアクトスについて説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧ください。 ...

糖尿病の生活上の注意について

糖尿病と風邪・胃腸炎 シックデイとは?【薬剤師がわかりやすく説明】
糖尿病の人が病気になると血糖値が変動する。 しかし、自分の判断で薬を調節してはいけない。 この記事では、シックデイについて、その対処も含めてわかりやすく説明します。 まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。 ご覧...
低血糖とは?【薬剤師が簡単にわかりやすく説明】
低血糖の対策として糖分を携帯すること。 α-グルコシダーゼ阻害薬を服用している人は、低血糖のときブドウ糖をとること。 この記事では、低血糖の原因、症状、低血糖が起きた時の対処法、そして予防法をわかりやすく説明します。 まず、簡単に...

スポンサーリンク

運動療法を始める前に

2型糖尿病の治療には、運動療法が有効です。

しかし、運動療法を始める場合はまず合併症(腎症、網膜症、神経障害)の有無を確認しましょう。
合併症がある状態で運動をすると事故が起きる可能性が高いためです。

たとえば、神経障害で体温の調節に問題があると、汗をかきづらく体温が上昇してしまいます。

また、視力障害があると転んだりしてけがをしやすいです。

糖尿病にかかっている期間が長かったり、合併症がある可能性の高い人は医師に運動療法を始めたい旨を伝えましょう。

2型糖尿病に良い影響を与えるの運動

運動にはいろいろありますが、なかでも有酸素運動と筋力トレーニング(レジスタンス運動)に効果があるとされています。

片方だけでも効果がありますが、両方行う方が良いとされています。

運動は、自分がややきついと感じる程度の強度で行いましょう。

有酸素運動は少なくとも週に3-5回、20-60分行い、計150分以上行いましょう。

筋力トレーニングは、週に2、3回が目安です。

運動習慣のない人は、徐々に初めて少しずつ運動する時間を増やしていきましょう。

有酸素運動

有酸素運動を行うと、血糖値が下がり、HbA1cが改善します。また肥満が改善し、内臓脂肪が減ることで、インスリン抵抗性も改善します。

有酸素運動には、ウォーキング、ジョギング、マラソン、サイクリング、水泳、エアロビクス、エアロバイク、なわとびなどがあります。

継続が大事になるので、自分が好きなもの、そのときそのときでやりたいものを選びましょう。

朝と夜に行うなどと、分割して行っても有効です。

運動する時間が取れない人は、日常生活における活動量を多くするように心がけましょう。

たとえば、

  • いつも降りている駅のひとつ前で降りて歩く
  • 車の使用をできるだけ控える
  • 歩くスピードを速める
  • 毎日雑巾がけを行う
  • 回転式のイスの使用をやめる

などです。

筋力トレーニング(筋トレ)

筋トレを行うと、筋肉量が増えます。

ブドウ糖は筋肉に取り込まれるので、筋肉量を増やすとブドウ糖を取り込める量が増える(インスリン抵抗性が改善する)というわけです。

筋トレは、高齢者で有酸素運動が難しい人にも有効です。

筋トレには、自重運動(腹筋、背筋、腕立て伏せなど)とチューブ運動とダンベル運動があります。

好きなものを選びましょう。

筋トレに関しても継続が大事なので、自分が好きなもの、そのときそのときでやりたいものを選ぶといいでしょう。

運動療法の注意点

運動中、運動を行った当日、その翌日は低血糖が起こりやすいので注意しましょう。

運動を行う前と後には準備運動と整理運動を行います。

運動するときの靴は自分に合ったものを選び、靴擦れが起きないように注意しましょう。
糖尿病の方は足先をけがすると治りにくかったり、化膿したりするためです。

運動を食後1,2時間以内に行うと食後の高血糖を防ぐことができます。

反対に空腹時に運動をするのは控えましょう。

1型糖尿病と運動について

1型糖尿病に関しては運動が有効かどうかは現段階では不明です。

1型糖尿病の原因がインスリン抵抗性の悪化によるものではなく、インスリン分泌欠乏にあり、運動によりインスリン抵抗性を改善してもあまり意味がないためです。

しかし、運動自体は体によい影響があるため勧められています。低血糖が起きやすいので注意しましょう。

スポンサーリンク

運動習慣がつけられないあなたへ

有酸素運動は週3~5回、筋トレは週2,3回が目標です。

しかし、これだけの運動を行うのはほぼ不可能ではないでしょうか。

2型糖尿病は生活習慣。

糖尿病が発症するまで生活習慣を改善することが出来なかった人たちです。
その人たちに、『運動しろ!』といっても難しいのが現状です。

そもそも、運動しろと言われて出来ていたら、糖尿病なんて発症していなかったと思います。

ただ、運動はとても大事です。

運動は血糖値、HbA1cの改善だけではなく、心肺機能を高め、足腰も強くしてくれます。

そのため、やはり運動する習慣はつけなければならないのです。

運動習慣をつけるのが難しいという人たちに提案したい方法があります。

それは、運動習慣をつけるために毎日必ずすることきめるという方法です。

これで僕は運動習慣をつけることができました。

どういう事かというと、毎日必ず自分が達成できるハードルの低い運動を行うのです。

たとえば、毎日腕立てを1回行う、 などです。

これならできそうじゃないですか?

ポイントは毎日同じ時間に行う事です。

そうすれば、習慣化していくので無意識に行うようになります。

習慣化してきたら少しだけハードルをあげます。

今度は毎日を腕立て2回行う、です。

次は、毎日、腕立て3回行う、です。

このようにして少しずつハードルを上げていけば運動する習慣が付くのではないかと思います。

もし行うときにやりたくないなと思うようならまだ習慣化していないので、ハードルをもっと下げてもいいです。

たとえば、運動する服装に着替えるです。

これなら簡単にできるし、30秒くらいしかかからないと思います。

ちなみに僕が最初に作った目標は毎朝ジョギングを10秒行うです。

1ヶ月ごとにハードルを上げていって1年後には毎朝ジョギングをする習慣がつきました。

以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

参考文献:糖尿病診療ガイドライン2016

スポンサーリンク

おすすめ記事

フォローする