①膵液の分泌と②ホルモンの分泌。
この記事では膵臓の役割についてわかりやすく説明します。
まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。
ご覧ください。
この記事の内容
漫画~すい臓の機能~
以上が漫画になります。
もう少し詳しく知りたい方は、下に漫画では説明しきれなかったことを書きました。
ご覧ください。
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膵臓の概要
膵臓はみぞおちとへその間に位置しています。
胃の裏の背中側、十二指腸の左側、脾臓の右側にあって、横に細長く右側から左側に向かって細くなっており縦4センチ、横15センチ、奥行2センチほどあります。
重さは100gほどです。
膵液の分泌
膵臓の一つ目の役割は膵液の分泌です。
膵液の分泌は外分泌にあたります。
外分泌とは簡単にいうと体の外に向かって行われる分泌のことを言います。(消化管内も厳密には体の外になります)
膵液はリパーゼ、トリプシン、アミラーゼという3種類の消化液から構成されます。
これらはそれぞれ脂質、タンパク質、糖質を分解します。
膵臓で作られた膵液は膵管を通って十二指腸に分泌されます。
分泌された膵液は胆のうから分泌される胆汁と一緒になって食べ物を消化します。
膵液の消化作用は非常に強いです。
強力な消化液は胃酸というイメージが強いかもしれませんが、膵液の方が強力です。
膵液は膵臓の中では非活性化されており、膵臓自体を消化することはありません。
十二指腸内に分泌されると活性化しその威力を発揮します。
しかし、なにかのきっかけで膵臓内で膵液が活性化されると、臓器や骨を溶かしていって発見が遅れると死を招くこともあります。(急性膵炎)
膵液はアルカリ性であり、酸性の胃酸を中和させる働きもあります。
この働きがないと胃酸が十二指腸を溶かしてしまいます。
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ホルモンの分泌
2つ目の膵臓の役割はホルモンの分泌です。
ホルモンの分泌は内分泌 にあたります。
内分泌とは、簡単にいうと体の内に向かって行われる分泌のことを言います。
膵臓は、血糖を調節するホルモンを分泌します。
そのホルモンは、グルカゴン、インスリン、ソフトスタチンなどです。
グルカゴンは、膵臓のランゲルハンスα(アルファ)細胞というところから分泌されます。
グルカゴンは肝臓での糖新生を促進させることで血糖値を上げる作用があります。
インスリンは、膵臓のランゲルハンスβ(ベータ)細胞というところから分泌されます。
インスリンはブドウ糖を筋肉や脂肪などに取り込ませたり、肝臓での糖新生を抑制することで血糖値を下げる作用があります。
ソマトスタチンは膵臓のランゲルハンスδ(デルタ)細胞というところから分泌されます。
インスリンやグルカゴンの分泌を抑制することで血糖値を調節します。
以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。