ロタウイルスとは?症状を薬剤師がわかりやすく説明

ロタウイルスというのは、乳幼児を中心とする子供に急性胃腸炎を引き起こすウイルス

この記事では、ロタウイルスとはなにか?その症状について説明します。
ご覧ください。

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ロタウイルスとは?


ロタウイルスというのは、乳幼児を中心とする子供に急性胃腸炎を引き起こすウイルスです。

冬から春にかけてかかることが多く、5歳までにほとんどの子供が1度は感染し胃腸炎を起こします。
ただし、新生児がロタウイルスにかかった場合は、母乳による免疫によって症状がでないこともあります。

初めての感染で重症化しやすく、何度か感染するにつれて免疫がつき症状が軽くなっていきます。

ロタウイルスにはA群からH群までの8つあります。
その中で、人に感染するのは主にA群、B群、C群です。

そして、約90%がA群のロタウイルスの感染になります。
胃腸炎を起こすウイルスは他にもありますが、他のウイルスに比べて下痢や嘔吐の症状が激しく感染力も強いのが特徴です。

また他の胃腸炎より重症になりやすく、ロタウイルス胃腸炎で受診した小児の10%が脱水により入院を必要とするほどです。
発展途上国ではロタウイルスによる脱水症状で死亡する小児が多いです。

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ロタウイルスの潜伏期間は?


1日~3日です。
潜伏期間というのは、感染してから症状が出るまでの期間のことをいいます。

ロタウイルスの主な症状は?


1、2週間ほどで症状は自然に治まりますが、脱水に注意が必要です。

嘔吐

最初に嘔吐が見られます。
強い嘔吐になることがあります。

下痢

ロタウイルスが小腸に感染し、水の吸収を阻害することで下痢を引き起こします。
嘔吐があった後に下痢が続くことが多いです。

水のような強い下痢になります。
便の色が白色で米のとぎ汁のようになることがあります。

これは、便の色の素になる胆汁(たんじゅう)の分泌が、頻繁に排出される下痢に追いつかないため起きます。

白い便だからと言って必ずしもロタウイルスというわけではありません。
例えば、ノロウイルスでも激しい下痢が続き胆汁の分泌が追いつかなくなると白い便になります。

発熱

微熱の場合が多いですが、高熱になる子もいます。

腹痛

ウイルスの影響で腸の活動が活発になると腹痛を引き起こします。

重症になると・・・


症状が重くなってくると、下記のような症状が出てきます。
命にかかわるので注意が必要です。

脳炎、脳症

ウイルスが直接、脳に炎症を起こす脳炎や、間接的に脳にダメージを与える脳症が起きることがあります。

具体的な症状としてけいれんや意識障害が起きます。
最悪、命を落としたり、回復しても後遺症が残ることがあります。

腸重積

ロタウイルスの影響で腸重積が起こることがあります。

腸重積というのは、腸の一部が腸の中に入り込んでしまうことをいいます。
入り込んだ腸は締め付けられて、便が通らず、血行障害も起きます。

処置が遅れると細胞が壊死してしまいます。

腎炎、腎不全

重度の脱水により、腎臓の機能が落ちて腎炎や腎不全が起きることがあります。

脱水

摂取する水分より下痢や嘔吐により排出する水分が多いと脱水が起こることがあります。
点滴をしても間に合わず最悪、命を落とすことがあります。

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あとがき


以上がロタウイルス胃腸炎の症状になります。

ほとんどが下痢、嘔吐、発熱などの症状が続いて軽快していきます。
そこまで心配する必要はありませんが、油断も禁物です。

症状がでてきたら早めに医療機関を受診しましょう。

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