調剤薬局が生き残るために【エンゲージメントレベルの向上が大切】

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こんにちは、福井県福井市でホームページ制作をしている@じょうです。

このページでは、僕が調剤薬局で薬剤師をやっていたときに調べたことをまとめております。

どうぞ皆様の学習にお役立てください。

先を見据える薬剤師
『変化の激しい世の中で生き残れる調剤薬局とはどんなのかな?』

難しい疑問です。
でも少し考えてみます。

僕は調剤薬局の管理薬剤師を8年ほどやっています。
薬剤師は10年以上やっています。

どんな調剤薬局が生き残るのか思考しました。

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将来、調剤薬局が生き残るために

将来、調剤薬局が生き残るには、調剤薬局の利益をあげる必要があります。
利益を上げる方法は大きくわけて

  • 調剤報酬点数を増やす
  • 処方箋の枚数を増やす
  • 別部門で売り上げを伸ばす
  • 販管費を減らす

4つあると考えられます。

調剤報酬点数を増やす

  • 重複投薬・相互作用等防止加算
  • 乳幼児服薬指導加算
  • 特定薬剤管理指導加算

などの加算をしっかりとる必要があります。

また

  • 調剤基本料1
  • 後発医薬品調剤体制加算3(使用率85%以上)
  • かかりつけ薬剤師指導料

の算定もしたいところですね。

処方箋の枚数を増やす

  • 施設の処方箋を獲得する
  • 門前以外の処方箋も獲得する

このように処方箋の枚数を増やせば利益があがります。

別部門で売り上げを伸ばす

OTC・健康食品を取り扱って薬局で販売することで利益があがります。

販管費を減らす

般管費とは、販売費及び一般管理費のことです。

つまり、

  • 人件費
  • 交際費
  • 光熱費

などです。
残業代を減らし、交際費も必要最低限にする必要があります。

かかりつけをやって・・・、
処方箋枚数をたくさん獲得して・・・
健康食品も扱う・・・

これが、調剤薬局の売上を伸ばして生き残る方法ですね・・・

どうですか・・・?

正直・・・こんなの嫌ですよね?

これでは、調剤薬局の利益はあがるかもしれませんが、現場で働く薬剤師が消耗してしまいます。
それなのに、ほとんどの薬局がこのような対策を取っている状況です。

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エンゲージメントレベルの向上が最重要

上記のことは、利益を維持するためにもちろんやるべきです。
でも、調剤薬局が今一番やるべきことは、エンゲージメントレベルを向上させることだと考えます。

エンゲージメントレベルとは、会社への忠誠心、愛着がどれくらいかを示す指標のことを言います。

このレベルが高いと、会社の利益も高まることがわかっています。
普通に考えれば当たり前です。

エンゲージメントメントレベルが高ければ、優秀な薬剤師が集まり、離職率も低く、会社が生き残るためにさまざまな対策を考え出そうとします。

でもこれができず、利益を上げることに猛進している調剤薬局が多い感じがします。

Twitterでアンケートを取ってみました。

あなた(従業員)の会社に対する忠誠心、愛着度はどれくらいですか?会社のために尽くしたい度を教えてください。
【結果】
17%・・・70-100%
24%・・・40-70%
40%・・・0-40%

僕のフォロワーは薬剤師である人が多いと思います。
悲しいことに、薬剤師は自分の会社に対してほとんど愛着がないわけです。

薬剤師だけではなく、今の日本の会社がこんな感じです。

エーオンヒューイットの『2014年アジア太平洋地域の社員エンゲージメントの動向』によると日本のエンゲージメントレベルは、
非常に高い社員は、8%(27%)
ある程度高い社員は、26%(38%)
低い社員は、32%(19%)
非常に低い社員は、34%(15%)
になっています。
()内の数値は北米のエンゲージメントレベルです。

こんな状態で、いくら会社の売上を伸ばそうとしても、うまく利益があがらず、離職率もあがってしまうでしょう。

なので、エンゲージメントレベルを上げることを最優先するべきです。

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エンゲージメントレベルを高めるために

では、エンゲージメントレベルを高めるためにどうすればよいのでしょうか?

日本企業の社員は、なぜこんなにもモチベーションが低いのか?』という書籍があります。そこには、『社員のニーズを満たすことがエンゲージメントを向上させる要因である』と書いてあります。

そして社員のニーズとは、

  • 報酬
  • 休息・静養
  • 安全
  • 対人関係
  • 承認と尊重
  • 自己実現

と記載されています。

現状の調剤薬局ではどうなるか考えてみます。

報酬


これは今のところ問題なさそうです。
薬剤師であれば、ある程度の給料はもらっているでしょう。

休息・静養


微妙ですね。
かかりつけ薬剤師や24時間調剤で休みが取りづらくなってきています。

安全


日本の会社であれば安全性は問題ないです。
しいて言えば、調剤過誤でしょうか。
機械の導入など過誤対策をしていない会社は改めるべきですね。

対人関係


対人関係について対策をとっている会社は少ないです。
上司や会社は、人間関係でエンゲージメントレベルが低下することを自覚すべきです。

また、スタッフが一体となれるような企画や行事を行うことも大切です。

承認と尊重

×
薬剤師が出した成果に対して、しっかりと評価をしてほしいです。
これをやっていない会社が多いと感じます。

  • かかりつけ患者の同意数
  • 後発医薬品調剤体制加算の算定
  • 重複投薬・相互作用等防止加算の算定

会社の利益を上げているならそのことをしっかり評価すべきです。

僕の薬局の場合、
かかりつけ患者をたくさん獲得しても、
後発率をあげても、
重複をたくさんとっても、
評価はなにもしていない人とほぼ変わらないです。

これではエンゲージメントレベルが激落ちします。
スタッフのがんばりを上の人がしっかり見ているべきです。

自己実現

×
会社は、どうやったら会社が生き残っていけるかしか考えていないでしょう。

各薬剤師が、会社で働いて、何をしたいか?何を達成したいか?
会社は、薬剤師それぞれの自己実現が達成できるように会社の目標とすり合わせすべきでしょう。

まとめると以下のようになりました。

報酬〇
休息・静養△
安全〇
対人関係△
承認と尊重×
自己実現×

薬剤師のエンゲージメントレベルが低いのもうなずけます。
調剤薬局は、これらの項目がすべて〇になるような会社を目指さなければいけません。

また、スタッフそれぞれが、エンゲージメントレベルと会社の利益が密接に関係していることを自覚して、エンゲージメントレベルを向上させるように会社に意見することも大切です。

この項目がすべて〇になる調剤薬局または、それを目指そうとしている調剤薬局が将来生き残れる会社だと考えます。

今回は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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