NASH(ナッシュ)とは?薬剤師が簡単にわかりやすく説明

NASHとは、非アルコール性脂肪肝炎(NASH: nonalcoholic steatohepatitis(ナッシュ))と呼ばれ、近年注目されるようになってきた

この記事では、NASHについて簡単にわかりやすく説明します。

まずわかりやすいように漫画で説明しました。
ご覧ください。

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漫画~NASHとは~

NASH(ナッシュ)とは?1NASH(ナッシュ)とは?2NASH(ナッシュ)とは?3NASH(ナッシュ)とは?4

以上が漫画になります。

もう少し詳しく知りたい方 は、下に漫画では説明しきれなかったことを書きました。
ご覧ください。

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NASHとは?

NASHを説明する前に脂肪肝から説明します。

脂肪肝とは脂肪性肝疾患の略で肝細胞に中性脂肪が蓄積している状態を言います。

この脂肪肝のうちアルコールが原因でないものを非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD: nonalcoholic fatty liver disease : ナッフルディー、ナッフルド)と言います。

アルコールが原因でないというのは、1日のアルコール摂取量が20g以下であることを言います。

20gというのは、

  • ビール中瓶1本(500ml)
  • 日本酒1合(180ml)
  • 焼酎0.6合(110ml)
  • ウイスキーダブル1杯(60ml)
  • ワイン4分の1本(180ml)
  • 缶チューハイ1.5缶(520ml)

が目安になります。

1日にこれだけのアルコールを摂取していないにも関わらず脂肪肝になってしまうのがNAFLDです。

従来まで、アルコールが原因の脂肪肝は治療の必要があり、アルコールが原因ではないNAFLDは良性の疾患であるため治療の必要はないと考えられていました 。

しかし、NAFLDのなかにも重症化しやすい疾患があることがわかってきました。
これがNASHです。

NAFLDの8割が特に問題のない単純性脂肪肝と呼ばれるものです。
しかし、残りの2割はNASHになります。

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NASHの進行


上記の、「重症化しやすい」というのは、進行していくという意味です。

すでに説明したように、脂肪肝は肝細胞に中性脂肪がたまっている状態です。

この状態が続くと肝細胞が大きく膨らんでいきます。(風船様肝細胞)
そうなると肝細胞の間を流れる毛細血管が圧迫されることになり酸素や栄養を送ることが出来なくなります。

その結果、肝細胞が炎症・壊死を起こしてしまいます。
ただし、肝臓は本来、再生能力が高いのでこの能力を駆使して多少の炎症・壊死であれば修復されます。

しかし、この修復が追いつかなくなると炎症・壊死の部分を繊維状の成分で穴埋めするようになります。
これが、肝線維症です。

肝線維症が進んでいくと正常な肝細胞が死に減少していくことで、肝臓のサイズが小さく固くなり肝機能が著しく低下していきます。
これが肝硬変です。

肝硬変は不可逆的と言われており、治療を受けても元に戻ることはありません 。
NASHを放っておくと5-10年で5-20%が肝硬変になるという報告があります。

肝硬変がさらに症状が進んでいくと肝不全、肝がんに陥っていきます。

肝硬変の1割の人に肝がんが発症するという報告があります。

日本人の1000万人がNAFLDであり、そのうち200万人がNASHであると推定されています。

NAFLDは男性に多く、女性は50代以降に多いとされています。
NASHは少なくとも成人の1%はいると推定されています。

以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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