落ち着いて状況を確認する。
病院に行かなくてもよいケースが多い。
この記事では、赤ちゃんの発熱に関して、原因と対応についてわかりやすく説明します。
ご覧下さい。
発熱の原因
発熱の原因には様々なものがありますが、1番よく起こりやすいのが細菌やウイルスに対する免疫反応です。
体内に細菌やウイルスが侵入してきたときに、免疫細胞が異物と反応してできた物質が脳に信号を送ることで発熱します。

発熱すると、免疫細胞が活発になり細菌やウイルスを退治しやすくなります。
発熱時の対処
①落ち着く
高熱が出ると、その熱で脳が障害を受けるのではないかと不安を抱く方がいます。
しかし、高熱そのもので脳はやられません。
まずは落ち着いて、状況を把握することが大事です。
②相談する
子供が急に熱を出すと不安な気持ちになります。
パパや家族に相談してみましょう。
話をするだけでも不安な気持ちが少し和らぎます。
③状態を確認する
- 食欲はどうですか?
- 機嫌はどうですか?
- お昼寝の時間や様子はどうでしたか?
- おしっこの量や色はどうですか?
- うんちの状態はどうですか?
- いつもと違う様子はないですか?
子供の状態を確認しましょう。
確認することで落ち着くことができるし、適切な対応をとることができます。
④しばらく様子を見る
高熱だからと言って重病というわけではありません。
よく起きる夏風邪など、高熱がでやすい病気もあります。
水分や食事がとれて、機嫌がよければ急いで病院に駆け込む必要はないでしょう。
1日様子を見てみましょう。
その際、水分補給はしっかり行いましょう。
⑤解熱剤を使う
熱が高くてつらそうなら、解熱剤を使用してもいいでしょう。
解熱剤の使用するタイミングは熱が38.5度以上の時ですが、厳密ではありません。
38.5度より低くても、つらそうでしたら解熱剤を使ってあげましょう。
ただし、38度より低い体温で解熱剤をしようすると、熱をさげすぎてしまいます。
体内の免疫細胞の働きが悪くなってしまうので、使いすぎにも注意しましょう。
また使用する薬の種類と量にも注意が必要です。
子供に使用する解熱剤はアセトアミノフェンです。
商品名で言うとカロナール、アルピニー、アンヒバです。
ジクロフェナクナトリウム(商品名:ボルタレン)やロキソプロフェン(商品名:ロキソニン)は大人が使用する薬なので使わないようにしましょう。
またアセトアミノフェンの使用量は体重に10~15をかけた量になります。
例えば、10kgの子供なら100mg~150mgの解熱剤を使用します。
兄弟の解熱剤を使用するときには注意しましょう。
そして、解熱剤は坐薬と飲み薬を同時には使わないようにしましょう。
どちらも効果は同じです。
ただ、坐薬の方が効き始めが早いです。
寝ているようでしたら、無理に起こして解熱剤を使用する必要はありません。
解熱剤を使用すれば平熱に戻るわけではありません。
39度台の熱が出た場合、37,38度台まで下がれば薬は効いているので、連続して解熱剤を使用するのは避けましょう。
解熱剤の間隔は6時間ほどあけましょう。
解熱剤で病気が治るわけではありません。
熱が続くようでしたら受診しましょう。
⑥熱性けいれん防止の坐薬を使う
過去に熱性けいれんを起こしたことのある子供でしたら、熱性けいれん防止の坐薬を先に使用しましょう。
解熱剤を使ってから熱性けいれんの坐薬を使うと、吸収が落ちてしまうことがあるので注意してください。
続けて解熱剤の坐薬を使用するようでしたら間隔を30分程あけましょう。
1回目の熱性けいれんの防止の坐薬を使用するタイミングは37.5度以上の時です。
2回目のタイミングは、1回目の使用後8時間のときに38度以上のときです。
⑦熱さまシートを使う
熱さまシートに熱を下げる効果はありません。
ただ、熱さまシートをおでこに貼ると、気持ちいいので、嫌がらないなら貼ってあげても良いでしょう。
寝ているときに熱さまシートを使用するのはおすすめしません。
熱さまシートがはがれて、口や鼻を防いで窒息する危険があるためです。
寝ているときははがしてあげましょう。
⑧すぐに病院に行く
赤ちゃんが小さいほど、症状が重くなりやすく進行も速いです。
3か月以内の赤ちゃんが発熱した場合はすぐに病院に行きましょう。
下痢や嘔吐がひどかったり、水分や食事がとれない場合は脱水を起こすことがあります。
病院に行って受診しましょう。
また機嫌が悪かったり、泣き方が激しい時、ぐったりして、反応が悪いときも早めの受診をすすめます。
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生活上の注意
食事
食事は無理に食べさせる必要はありません。
嫌がるようならやめておきましょう。
ただし、脱水には気を付ける必要があります。
ミルク、おっぱいを含め水分摂取をこまめに行いましょう。
吐かないなら、ほしがる分だけあげても大丈夫です。
体温調節
熱のあがり始めは寒気がするので、温めてあげましょう。
熱があがりきったら暑くなりやすいので薄着にして涼しくしましょう。
汗をかいていると思うのでよく拭いてあげましょう。
お風呂
お風呂に入ると体力を消耗するので、高熱でしたら入浴は控えましょう。
シャワーで簡単に汗を洗い流す程度でしたら問題ありません。
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まとめ
発熱があったとき、病院に行かなくてよいケースが多いです。
ですが、少しでも心配な点があるようでしたら、夜中であってもためらわずに救急センターに行きましょう。
一番大切なことは、落ち着いてパパとママが協力することです。
パパが関与しないケースがあります。
でも、子供の熱というのは、不安になるものです。
ママが一人で子供の世話をするのは心細いですし、とても不安です。
パパも一緒に夜中起きて、ミルクを作ったり、一緒に病院にいったり・・・パパにもできることはたくさんあるはずです。
ぜひパパも協力しましょう。
以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。