この記事では、抗生物質を飲みきる理由をわかりやすく簡単に説明します。
まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。
ご覧ください。
漫画~抗生物質を飲みきる理由は?~
以上が漫画になります。
抗生物質を飲みきる理由は、
- ぶり返す
- 耐性菌の出現
- 正確な診断
の3つです。
もう少し詳しく知りたい方 は、関連記事の下に漫画では説明しきれなかったことを書きました。
ご覧ください。
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説明~抗生物質を飲みきる理由~
①症状がぶり返すのを防ぐため
抗生物質は、ウイルスを退治することはできません。
細菌を退治する作用があります。
抗生物質を飲むと、体内の細菌が減少していきます。
その結果、その細菌によって引き起こされる病気の症状が改善します。
しかし、完全に細菌が退治されていない状態で抗生物質の服用をやめてしまうと、再び、細菌が増えてききます。
その結果、症状がぶり返してしまいます。
②耐性菌の出現を防ぐため
生き残った細菌と抗生物質が体内に同時にいると、細菌が抗生物質に対して抵抗力を持つことがあります。
つまり細菌が耐性を獲得してしまうということです。
こうなると、今まで服用していた抗生物質では効かなくなるので、他の抗生物質を服用する必要がでてきます。
さらに耐性菌が他の人にうつると、その人に対しても他の抗生物質を使わなければいけなくなります。
これが繰り返されていくと、どの抗生物質にも効かない細菌が誕生してしまうことになります。
③医師の正確な診断を受けるため
抗生物質を途中で中断した後、症状がぶりかえして再び病院に行ったと仮定しましょう。
診察の時、医師は処方した抗生物質をしっかり服用したと思っています。
そのため、症状がまだ治らないということは処方した抗生物質が効かなかったと判断してしまいます 。
その結果、違う抗生物質が処方されてしまいます。
違う抗生物質ではもしかすると、効かないかもしれません。
また、抗生物質が蔓延する原因にもなってしまいます。
医師が抗生物質を飲みきっていないことを知っていたとしても、診察の時、処方した抗生物質に効果あったのか判定が難しいです。
つまり、抗生物質を飲みきるのは医師の正確な診断を受けるためにも必要なのです。
抗生物質で下痢の副作用が起きたら
抗生物質で腸内細菌のバランスが崩れて、下痢を起こすことがあります。
下痢症状がひどくないかぎりは飲み切りましょう。
下痢予防のために、抗生物質以外にビオフェルミンRやミヤBMという整腸剤が処方されることもあります。
一緒に整腸剤も服用し飲みきるとよいです。
ただし、ビオフェルミンではないので注意が必要です。
ビオフェルミンには善玉菌が入っていますが、ビオフェルミンだと抗生物質による作用を受けてしまうことがあるからです。
抗生物質に対する耐性を持っている、ビオフェルミンRを服用しましょう。
抗生物質で腹痛の副作用が起きたら
腹痛が起きた場合は、すぐに服用を中止しましょう。
大きな副作用が起きるサインです。
この場合は、飲みきってはいけません。
例外になります。
病院や薬局に相談しましょう。
実情は・・・
薬局で患者さんの話を聞くと抗生物質を飲みきっていない人が本当に多いです。
長期間抗生物質を飲むと体に悪いと思っている方もいて、症状がよくなるとやめてしまいます。
そして、残った薬を家に置いといて、また体調が悪くなってきたら飲むという方もいます。
中途半端に残った薬を飲むわけですから、効果も中途半端になります。
完全に体内の細菌を退治するのは難しいでしょう。
そもそも、自己判断で抗生物質を飲み始めるわけです。
抗生物質が不要であるのに服用していることもあると思います。
近い将来、どんな抗生物質にも効かない細菌が出現し、世界中で大流行を引き起こしそうで少し恐いです。
この記事を見た方が、しっかり抗生物質を飲みきってくれることを祈っています。
ちなみに抗生物質に関しては以下の本がおすすめです。
わかりやすい説明で読みやすかったです。
以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
以上になります。