カルバペネム系抗生物質とは?薬剤師が特徴を簡単にわかりやすく説明

カルバペネム系抗生物質の唯一の経口薬はオラペネム。
さまざまな細菌に効果があるため安易に使用すべきではない。

カルバペネム系抗生物質の特徴についてわかりやすく説明します。

また、簡単に理解できるように下手ですが漫画も描きました。
ご覧ください。

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漫画~カルバペネム系抗生物質とは?~

カルバペネム系抗生物質の構造式 カルバペネム系抗生物質の作用機序は細菌の細胞壁の合成阻害(静菌作用) カルバペネム系抗生物質でよく処方されるのはオラペネム(テビペネム)だが安易に服用するべきではない カルバペネム系抗生物質はてんかんの薬と飲み合わせが悪くてんかんが起きやすくなる(機序不明)

以上が漫画になります。

もう少し詳しく知りたい方 は、関連記事の下に漫画では説明しきれなかったことを書きました。
ご覧ください。

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カルバペネム系抗生物質とは?


カルバペネム系抗生物質とは、β-ラクタム系抗生物質のうちの一つです。

β-ラクタム系抗生物質というのは、物質の形(構造式)としてβ-ラクタム環を持っているものを言います。

その中でもβ-ラクタム系抗生物質が持つ硫黄元素が炭素元素に変わったものをカルバペネム系抗生物質と呼びます。

β-ラクタム環をもつ抗生物質は、他に

  • ペニシリン系
  • セフェム系
  • ペネム系
  • モノバクタム系

があります。

カルバペネム系抗生物質の商品は?

  • メロペネム(商品名:メロペン)
  • ビアペネム(商品名:オメガシン)
  • ドリペネム(商品名:フィニバックス)
  • テビペネム(商品名:オラペネム)
  • イミペネム・シラスタチン(商品名:チエナム)
  • パニペネム・ベタミプロン(商品名:カルベニン)

カルバペネム系は様々な細菌に対して効果があり、作用が強い薬です。

具体的には

  • グラム陽性菌
  • 緑膿菌を含むグラム陰性菌
  • 嫌気性菌

などです。

そのため安易に使用すべきではありません。
他の抗生物質を使用してそれでも効果が見られないとき、最終兵器として使う抗生物質です。

経口で服用可能なのが、オラペネムだけになります。他の商品はすべて注射薬です。

効果のないのは、

  • MRSA
  • 腸球菌
  • マイコプラズマ

などです。

カルバペネム系抗生物質の作用機序は?


細菌の細胞壁という成分の合成を阻害することで細菌を退治します。

β-ラクタム系抗生物質は、すべてこの作用機序になります。

他の薬との飲み合わせ


カルバペネム系抗生物質には併用して服用してはいけない薬があります。

それは、てんかんなどに使われるバルプロ酸ナトリウム(商品名:セレニカ、デパケン)です。

併用することでバルプロ酸ナトリウムの血中濃度が下がり、てんかん発作が起きやすくなるためです。

カルバペネム系抗生物質の副作用は?


代表的なものとしては下痢、肝機能障害です。
下痢はよく起きます。

そのため予防として整腸剤も一緒に服用することが多いです。

症状が重い副作用はアナフィラキシーショック、偽膜性大腸炎、中毒性表皮壊死融解症などがあります。

これらの副作用は確率としては非常に低いです。

オラペネムに特徴的な副作用は低カルニチン血症です。
ピボキシル基というものを持つ薬に起こる副作用です。

低カルニチン血症が起こると低血糖症状が出てきます。
症状が進むと意識がなくなることもあるので注意が必要です。

小さい子供に起きやすい副作用になります。

あとがき


カルバペネム系抗生物質は、実に様々な細菌に対して効果を示します。
そのため感染症の疑いがあるとき、カルバペネム系抗生物質を投与しておけば、なんとかなるという考えになります。

しかし、濫用すると耐性菌が出現してしまいます。

すると、本当にカルバペネム系抗生物質が必要な場合に効果を発揮することができなくなってしまいます。

そうならないためにも、いきなり処方するのではなくいろいろと抗生物質を試したうえで処方する薬になります。


ちなみに抗生物質に関しては以下の本がおすすめです。
わかりやすい説明で読みやすかったです。

以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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