管理薬剤師をやめたいときの判断基準は?【シンプルに考えよう!】


管理薬剤師
『管理薬剤師やめたい…。
大変だし責任あるし、手当はすずめの涙…』

調剤薬局の管理薬剤師は、早いと2年目から、すごく早いと新人の頃から任されるケースがあります。

実際、管理薬剤師をやってみると、想像と違ってやめたくなる時がありますよね?

僕は管理薬剤師を約10年やっています。
この経験から、今回は管理薬剤師をやめたいときの判断基準について考えてみようと思います。

悩んでいる方がいれば、参考にしてください。

辞める判断基準は大きく分けて4つある

僕が考える管理薬剤師を辞める判断基準は大きく分けて4つあります。

  • 1.金銭
  • 2.時間
  • 3.責任
  • 4.人間関係

項目によってはさらに細かく分類できます。
それぞれ見ていきましょう。

1.金銭

金銭に関しては、考えられる判断基準は給料の1つです。

1-1.給料

管理薬剤師をすると手当が付きます。
2~3万くらいですね。
安いところだと、1万円くらいです。

また管理薬剤師をやると、賞与や昇給が一般薬剤師より高くなる傾向があります。

『これらの額が、納得できるものか?』が管理薬剤師をやめるかどうかの基準になります。

年収ベースで、給料が一般薬剤師と10万、20万ほどしか変わらないのならやめるのもありですね。

2.時間

時間に関しては、5つに判断基準を分類できます。

  • 2-1.仕事量
  • 2-2.残業
  • 2-3.有給のとりやすさ
  • 2-4.仕事のスピード
  • 2-5.24時間電話相談

いずれの項目も時間におわれ、自分の時間がなくなってしまう恐れがあります。
それぞれ見ていきましょう。

2-1.仕事量

管理薬剤師をやると仕事量は当然増えます。

  • 店舗のシフト調整
  • 在庫整理
  • 業務連絡
  • 上司や病院への情報伝達

などなど。

パソコンを扱う業務も増えていくでしょう。
この業務を調剤や監査などの一般業務にプラスしてこなす必要があります。

『増えた業務量に耐えられるか?』が管理薬剤師をやめるかどうかの基準になります。

患者との時間を大切にしたいのであれば、やめるのもありです

2-2.残業

仕事量が増える結果、残業をすることもあります。
管理薬剤師の残業は、他のスタッフよりも一番多くなるでしょう。

『残業時間が増えることに耐えられるか?』が管理薬剤師をやめるかどうかの基準になります。

月の残業が20時間を超えてくるならやめてもいいかもしれません

2-3.有給の取りやすさ

『有給をとりやすいか?』が、管理薬剤師をやめるかどうかの基準になります。
他のスタッフが有給を取得していない中、管理薬剤師だけ有給を取得するわけにはいかないでしょう。

月に1日以上は有給を取るべきです。取れないなら僕はやめます。

2-4.仕事のスピード

『あなたの仕事をこなすスピード』が管理薬剤師をやめるかどうかの基準になります。
管理薬剤師は仕事量が多いので、要領よく仕事をしていく必要があります。

質は確かに大切なのですが、100%を目指していては、仕事がどんどんたまり、業務が回らなくなってしまいます。
質は7割で十分です。

仕事のやり方が一つ一つ丁寧で、ゆっくりな場合、管理薬剤師に向いていないかもしれません。

2-5.24時間電話相談

『あなたの店舗が24時間電話相談を受け付けているか?』が管理薬剤師をやめるかどうかの基準となります。
この電話を受け付けていると、お盆休みや年末年始のときも患者さんの対応をしなければいけない場合があります。

また心療内科前の薬局などは、変な電話がかかってくることがあります。

週に何回も電話がかかってきて気が休まらないなら管理薬剤師をやめた方がいいでしょう。

3.責任

責任に関しては、2つの判断基準に分類できます。

  • 3-1.機器の充実
  • 3-2.店舗の大きさ

いずれも場合によっては、管理薬剤師の責任が問われるときがあります。
それぞれ見てきましょう。

3-1.機器の充実

管理薬剤師はその店舗の最終的な責任者です。
つまり、あなたが休みの時に過誤が起きても、安全対策を怠っていたなら、責任を負う場合があります。

責任を負う負わないにしても、責任者として患者さんに謝罪しにいく必要はあるでしょう。
これらのリスクを最小限にしてくれるのは、機器の充実です。

そのため、『安全面の機器が充実しているか?』が管理薬剤師をやめるかどうかの基準になります。

過誤は結構メンタルがすり減ります。ミスゼロ子がないなら僕はやめます。

3-2.店舗の大きさ

『月の受付回数がどれくらいあるか?』が管理薬剤師をやめるかどうかの基準になります。

管理薬剤師をやる店舗が大きいか小さいかで責任の大きさはかなり違ってきます。
店舗が大きいと、管理する薬や患者さんの数が増えます。

結果、責任が重くなりプレッシャーになるでしょう。

受付回数3000とか4000などの大きい店舗なら僕はやめます。

4.人間関係

最後の人間関係は、さらに2つの判断基準に分類できます。

  • 4-1.スタッフの性格
  • 4-2.病院との関係

いずれも人間関係が悪化してしまうと業務がやりづらくなってしまいます。
それぞれ見ていきましょう。

4-1.スタッフの性格

『一緒に働くスタッフの性格があなたと合うか?』が管理薬剤師をやめるかどうかの基準になります。

管理薬剤師の業務が辛くなることの大きな原因の一つに、スタッフとの関係が悪いことがあります。
スタッフがあまり協力してくれない、自分勝手な人が多いと店舗の居心地は悪くなってしまうでしょう。

またスタッフ同士の衝突も気を使う場合があります。

ひどいスタッフは配置転換を要求するのもありです。それが無理ならやめます。

4-2.病院との関係

『店舗前の病院との関係が良好か?』が管理薬剤師をやるかどうかの基準になります。

主に、処方医の性格が重要ですね。
医者の性格が、きついと管理薬剤師の業務もきつくなってしまうでしょう。

僕が知っている病院の医者は、性格がきついみたいです。
休みの日でもお構いましに電話してきます。

また薬剤師の提案に耳を貸さないため、仕事がやりづらいようです。

プレッシャーになって気分が憂鬱になるならやめるべきです。

管理薬剤師を続けるべき例外は1つ

いろいろと、管理薬剤師をやめる判断基準を書いてきましたが、管理薬剤師を続けるべき例外が一つだけあります。

それは・・・

『さらに昇進を目指すか?』

です。

あなたが管理薬剤師に留まらず、『エリア長、部長など、昇進を目指しているか?』が管理薬剤師をやめるかどうかの基準となります。

昇進したいなら管理薬剤師を続けてください。
そして今あなたが感じている問題を自分で解決してみましょう。

そういう能力があるかどうかは、昇進できるか否かの鍵になるでしょう。

昇進したいなら細かいことなど考えず管薬を続けましょう!

優先事項を2つ決めて判断しよう!

以上、思いつく判断基準を10個(例外いれれば11個)を書いてみました。

おいおい、基準が多すぎてわけわかんないよ

こう思われた方もいるでしょうね。
確かに、多すぎました、ごめんなさい。

一番いいのは、これらの項目をすべて考えて、総合的にどうするかを決めることです。
ですが、判断基準が多すぎて、なにも決められないのではないでしょうか?

そんなときは、自分がもっとも大切にしたいこと2つに絞って考えるのがいいでしょう。

こうすると、判断が楽になります。

僕の場合は、

  • 仕事量が多すぎないこと(自分の時間が削られない)
  • 店舗が大きすぎないこと(責任が大きくない

を優先して決めた結果、まだ管理薬剤師を続けています。

判断基準をシンプルにすると、自分が、人生で何を大事にしているか気付くきっかけにもなりますよ!

管理薬剤師をやめるなら?

ここまで説明した判断基準を参考に管理薬剤師をやめると決意した場合、あなたのやるべきことは以下のとおりです。

  • やめた後の進路を考える
  • 上司に相談
  • 転職サイトに登録しておく

それぞれ説明します。

やめた後の進路を考える

管理薬剤師をやめた後の、考えられる選択肢についても整理しておきましょう。

  1. 同じ店舗で一般薬剤師
  2. 他店舗で管理薬剤師または一般薬剤師
  3. 違う会社の店舗で管理薬剤師または一般薬剤師
  4. 派遣薬剤師

それぞれ間単に説明しておきます。

1.同じ店舗で一般薬剤師

管理薬剤師の職だけ解いてもらい、同じ店舗で勤務します。
体力、精神的に一番これが楽です。

ですが、僕はあまりおすすめしません。

管理薬剤師ということで、結局、後任の補佐をしなければいけないからです。
管理薬剤師の仕事をフォローしつつ、一方で手当はもらえないという事態になりそうな予感がします。

それに、大変なことを、後任に押しつけた感があるので働きづらそうです。

2.他店舗で管理薬剤師または一般薬剤師

1よりは体力・精神を消耗しますが、一番これがいいのではないかと思います。

同じ会社なので、会社の方針は理解できています。
そして、移動先のスタッフのことも知っている場合があります。

新しい店舗のやり方だけ理解すればよいわけです。
判断基準を満たすようであれば、管理薬剤師をやるのもOKでしょう。

周りの人には経験積むために店舗移動したと言っておけばよいです。

3.違う会社の店舗で管理薬剤師または一般薬剤師

収入アップを期待して、違う会社に転職するのもありでしょう。

転職は、体力的にも精神的にも消耗します。
会社方針にとまどったり、はじめてのスタッフで気疲れしてしまうかもしれません。

でもそんなのは最初だけのことです。数か月もすれば慣れてしまうでしょう。

転職のメリットは以下です。

  • 管理薬剤師を続けられる
  • 収入アップが期待できる
  • 転職時の要望が通りやすい
  • 転職祝い金をもらえる

今考えただけでも、これだけでてくるので案外、転職もいいかもしれません。

それに、転職エージェントが親身になって話を聞いてくれます。

まずは相談相手として登録だけでもしておくとよいです。

僕も利用したことがありますが、満足しています。『登録したら、必ず転職しなければいけない!』というわけではないので、安心してください。

利用する転職サイトは、数が多すぎて悩みますよね。
なので、以前、転職サイトの感想と特徴から薬剤師の転職サイト20社をランキングしたことがあります。

6の項目から転職サイトを60点満点で点数をつけていったわけです。

総合ランキング1~3位の転職サイトを以下にまとめました。
参考にしてください。

順位 転職サイト 点数
(60点中)
特徴
薬キャリ 49点 総合力が高く、求人数・コンサルともに質が良い。まず、一番最初に登録しておくべきサイト。
ファルマスタッフ 48点 大手の日本調剤薬局のグループ会社が運営している。口コミもよく、求人情報が正確。職場の雰囲気など詳細に教えてくれる。
マイナビ薬剤師 46点 大手のノウハウをいかし、高いサポート力を発揮。5年連続『利用者満足度No.1』に選ばれている。

※転職サイトは、2、3社登録することを強くおすすめします。

転職サイトによって取り扱う求人が異なり、複数の会社を利用することで、多くの求人を知ることができるからです。
つまり、転職で失敗する確率をグンと減らせるわけです。

2,3社登録して、良さそうだと思った転職サイトをメインに、転職活動を進めていきましょう。


いずれの転職サイトもコンサルタントの質は高く面接対策に協力してくれます。

転職時の注意点は別の記事で書いたのでよかったらご覧ください。
(上の吹き出しで基本満足という言葉を使った理由がわかるでしょう。)

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4.派遣薬剤師

管理薬剤師が嫌なら、派遣薬剤師もおすすめです。
いろんな会社の薬局に武者修行に行けます。給料がかなりいいので魅力的です。

それに一般業務さえこなしていればいいので、患者さんとの時間を大切にすることもできます。

注意点は、派遣を利用する薬局は働く環境の悪い会社である可能性が高いことです。

まとめ

以上、管理薬剤師をやるかどうかの基準を僕なりに考えてみました。

まとめると、

  • ①給料
  • ②仕事量
  • ③残業
  • ④有給のとりやすさ
  • ⑤仕事のスピード
  • ⑥24時間電話相談
  • ⑦機器の充実
  • ⑧店舗の大きさ
  • ⑨スタッフの性格
  • ⑩病院との関係

判断基準が多すぎて訳がわからない場合は、基準を2つくらいに絞ってシンプルに考える。

皆さんのお役に立てれば幸いです。

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