薬剤師
『派遣のメリット、デメリットを知りたい。
給料はいいみたいだけど、派遣になって大丈夫?』
この疑問に答えます。
僕は、調剤薬局の管理薬剤師を8年ほど。
薬剤師は10年以上やっています。
この記事では、派遣薬剤師のメリット・デメリットについて説明します。
悩んでいる人は参考にしてください。
派遣薬剤師のメリット
派遣薬剤師のメリットは以下の通りです。
- 時給が高い
- 管理職にならなくてよい
- スポットとして働ける
- 職場を体験できる
- 残業が少ない
- 福利厚生が整っている
- 経験値があがる
それぞれ説明します。
時給が高い
派遣は時給が高く、パートの1.5〜2倍になります。
例えば、ファルマスタッフの求人を見てみます。
時給4000円以上の求人を検索してみると、485件の求人が出てきました。
求人を見てみると、時給5000円だったり、
3000〜4000円の求人も見つかりました。
ボーナスはありません。
しかし、3000円でフルで働いた場合、
3000円×40時間×4.3週=51.6万
(4.3というのは1ヶ月平均4.3週というコト)
月収51万を超えます。
つまり、一般の薬剤師の年収を大きく上回ることができるわけです。
高い給料で働きたい人は、派遣が向いているでしょう。
管理職にならなくてよい
派遣として働く場合の業務は、調剤、監査、投薬がメインとなります。
管理薬剤師、エリア長ではありません。
管理薬剤師、エリア長の仕事は、裏方の仕事が多く、人によってはやりがいを感じません。
派遣なら、目の前の仕事に没頭できます。
一般薬剤師の仕事だけで、管理薬剤師並み、またはそれ以上の給料をもらうことができるわけです。
患者さんにかかわる仕事に集中したいという人に、派遣が向いているでしょう。
スポットとして働ける
派遣では、1,2か月の短期の求人もあります。
- 急に正社員が病気でこれなくなった
- 薬局をオープンしたいが人がまだ集まっていない
こういった場合、正社員を見つけるまでの間、派遣を雇う場合があるからです。
短期の派遣は、経営者が
『今すぐどうしても人手がほしい』
といったケースもあるので、時給も高くなりやすいです。
ファルマスタッフで
- 派遣
- 時給4000円以上
- 短期・スポット
で検索してみると・・・
結果、113件の求人が見つかりました。
結婚、退職、引越の前後で、少し時間ができる場合がありますよね。
そういったとき、派遣で働くことができるわけです。
時間を有効に利用できるのが派遣のメリットです。
職場を体験できる
派遣の中には、紹介予定派遣というのがあります。
一定の期間、派遣として働いたあと、そこで正式な社員となる雇用形態です。
薬局の雰囲気・スタッフの性格などを把握したうえで転職することができます。
体験してみて、その会社が気に入らなければ、入社をやめればいいわけです。
いったん入社してしまうと退職するのに消耗してしまいます。
どんなに下調べをしても、職場の良し悪しは働いてみないとわかりません。
なので、紹介予定派遣として働いて職場を体験できるのがメリットです。
残業が少ない
派遣は時給が高いので、勤務する時間があまり長くならないように配慮されます。
なので、残業があまり発生しません。
定時に変えることができるわけです。
- 習い事
- 友達との約束
- 子供のお迎え
こういったことを予定通り行うことができます。
福利厚生が整っている
派遣は、正社員と同レベルの福利厚生が整っています。
有給休暇も認められています。
例えば、ファルマスタッフの福利厚生を見てみます。
- 雇用保険
- 社会保険
- 労災保険
- 薬剤師賠償責任保険
- 有給休暇制度
- 定期健康診断
- スポーツクラブ
- 保養所
- 教育研修制度
- スキルアップ講座
- ファルマスタッフDI室
- ファーマシーセミナー
- キャリアコンサルティング
- JPラーニング
かなり充実した待遇をうけることができます。
派遣だからといって、教育制度がないわけではありません。
特に、ファルマスタッフ、ヤクジョブなどでは、研修制度が整っていて安心できます。
(ちなみに、薬キャリの研修はあまり整っていません。)
経験値があがる
派遣は、次々と新しい店舗ではたらきます
そのため、派遣を続けると、
- いろんな薬を知って、
- いろんな疾患を学べ、
- いろんな患者と接することができます。
また、会社もかわるので、会社ごとの考え方の違いも学ぶことが出来るし、他の薬剤師とも知り合いになって刺激をうけることができます。
派遣をやると、薬剤師としての経験値が高まるのがメリットです。
派遣薬剤師のデメリット
派遣薬剤師のデメリットは以下の通りです。
- 常に希望のところではない
- 都会では時給が安い
- 曜日が不利
- 即戦力
- 忙しい
- 期間限定
- プレッシャー
それぞれ説明します。
常に希望のところではない
派遣は契約が終わると、職場が変わる事になります。
定期的に変わるので、常に条件を満たす職場とは限りません。
- 時給
- 通勤時間
- 雰囲気
すべてを満たしくれる職場は少ないでしょう。
条件を少し妥協しながら、派遣をすることがデメリットです。
都会では時給が安い
都心では、給料が交通の便も良いので正社員が定着しやすいです。
つまり、派遣の需要が落ちます。
メリットに『時給が高い』と書きました。
しかし、都会では時給は少し安めになるわけです。
例えば、東京の派遣を検索してみると、時給4000円以上の求人はないこともあります。
ファルマスタッフで
- 東京
- 派遣
- 時給4000円以上
で検索すると・・・
0件となってしまいました。
時給が高いところは、
- 人が住みにくい
- 交通の便が悪い
- 気候が悪い
といった場所になりやすいです。
曜日が不利
派遣は、正社員が埋めれない穴を埋めることになります。
正社員が埋めれない穴というのは、曜日ことです。
つまり、
- 正社員が働かない日⇒働く
- 正社員が働く日⇒休む
となりやすいです。
たとえば、
- 週の初めに午後の公休
- 土曜日の午後勤務
- 祝日の勤務
といった感じです。
派遣は正社員が定着しにくい曜日に働くことになります。
つまり、土日に働くこと必要になるケースもあります。
給料がよいでしょうが、パートナーや家族との生活スタイルとあわなくなってしまうのがデメリットです。
即戦力
派遣は、即戦力が求められます。
期間が限定されるため、やっと使えるようになったらサヨナラでは困るからです。
なので、そこそこの経験と知識がほしいです。
管理薬剤師を経験していると、
- 保険制度に知識がある
- 一人薬剤師もOK
- 患者の対応も問題ない
といった感じになり頼もしいですね。
また、経験・知識だけでなく、要領の良さも必要です。
調剤・投薬をテキパキこなす必要があります。
求められることが多いので、それがプレッシャーに感じる人もいるでしょう。
忙しい
正社員が定着しにくい場所で、派遣は働くことになります。
正社員が定着しにくい場所とは、忙しいところです。
つまり、
- 大きい病院の前の薬局
- 薬剤師が少ない薬局
どちらかのケースになることが多いです。
『忙しい店舗で、あっという間に時間が過ぎている方がいい!』
という人には向いてるでしょう。
期間限定
派遣は契約期間が決まっているので、契約が終われば次の職場で働くことになります。
つまり、一から仕事のやり方を覚えなおす必要があるわけです。
- 通勤方法
- 周りの人間
- 休み
なども変わってくるので、慣れるまでは疲労するでしょう。
派遣をおすすめする薬剤師
以上、メリット、デメリットを紹介しました。
これらをふまえ、派遣をおすすめする薬剤師は以下の通りです。
- お金を稼ぎたい
- 一ヶ所にとどまらずいろんな薬局を経験したい
- 管理ではなく、本来の薬剤師の業務に集中したい
- 忙しい薬局がいい
- どんな環境に順応できる
テキパキ動ける、変化の好きな稼ぐ薬剤師といったイメージでしょうか。
派遣におすすめの転職サイト
派遣をするなら転職サイトに登録しましょう。
登録しておくことで、
- 非公開の派遣の求人がわかる
- 条件のよい求人がでたときに教えてもらえる
- 派遣先の雰囲気を知ることができる
などのメリットが無料で得られます。
以下、派遣の取り扱いのあるおすすめの転職サイトです。
- 【ファルマスタッフ】
ファルマスタッフの派遣は、教育システムが整っています。ファーマシーセミナーの研修を実質無料で受けることが可能です。 - 【薬キャリ】
10万人の薬剤師が登録するm3.comを運営するエムスリーの会社です。
薬キャリの派遣は、保険料が安くなりお得です。
また、転職サイトによって派遣の求人も変わってくるので、複数の転職サイトに登録することをおすすめします。
以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。