とびひとは?さまざまな疑問を薬剤師がわかりやすく説明

とびひになったら爪を短く、肌を清潔に保つこと!

この記事では、とびひのさまざまな疑問について回答します。

まず、とびひを簡単に理解するために、下手ですが漫画もつけました。
参考になれば幸いです。

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漫画~とびひについて~

以上が漫画になります。

これより下は、文章でとびひについて説明していきます。
漫画では書ききれなかったことも書いたので参考にしてください。

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とびひとは


黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌(溶連菌) などのどこにでも存在する細菌が皮膚で炎症を起こす疾患です。

正式な名前を、伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)と言います。

とびひの原因


湿疹、あせも、虫刺され、ひっかき傷などを細菌のついた手で掻いたりすることで細菌が入り込んで増殖 していき炎症を起こします。

とびひの症状

皮膚の炎症

炎症には水ぶくれタイプ(水疱性膿痂疹:すいほうせいのうかしん)とかさぶたタイプ(痂皮性膿痂疹:かひせいのうかしん) があります。

水ぶくれタイプは黄色ブドウ球菌が原因です。

かさぶたタイプは溶血性連鎖球菌(溶連菌) が原因です。

かゆみ

細菌が炎症を起こしている箇所がかゆくなります

SSSS

黄色ブドウ球菌によるとびひが悪化すると、その細菌が作り出した毒素が体をめぐると熱が出てきて、SSSS(Staphylococcal Scalded Skin Syndrome:ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群)という重症のとびひになることがあります。

腎障害

溶血性連鎖球菌(溶連菌) によるとびひが悪化すると、この細菌による毒素が腎臓を傷つけ腎障害 が起きます。

とびひの薬

抗生物質

抗生物質は細菌を退治する作用ペルパンギーナはウイルスの感染で起きる夏風邪の一種です。
ヘルパンギーナ、手足口病、プール熱を総称して三大夏風邪と呼びますがあります。

そのため抗生物質の飲み薬と塗り薬が処方されます。

細菌をしっかり退治するために、飲み薬の抗生物質は、飲みきって、塗り薬の抗生物質はよくなるまでしっかり使い続けましょう。

かゆみ止めの薬

かゆみを抑えるために、かゆみ止めの飲み薬も処方されるでしょう。
かゆみ止めの飲み薬で、まれに眠気の副作用が起きることがあります。

そのため、いつもより寝る時間が長くなるかもしれません。
日常生活に支障がなければ、指示通り服用しましょう。

かゆみどめは、症状が治まれば飲む必要はありません。

とびひはうつるか?


とびひが起きている箇所の内容物(大量に菌が増殖している)が、他の箇所の肌の内部に侵入していくと、そこでまたとびひが発生します。

とびひが「飛び火」するわけです。

とびひの原因菌はどこにでもいる菌で、肌の表面にもいます。
つまり、とびひの箇所がふれたり、あたるだけですぐにうつるわけではありません

生活上の注意

かかない

菌が肌の内部に侵入しないためにも、掻かないことです。

清潔に

ただ、とびひは主に子供がなる病気なので、かゆいものを掻くなというのは辛いと思います。
そのため、対策としては爪を短くして肌を清潔に保つことです。

他にガーゼなどで患部をおおってあげてもよいと思います。
絆創膏では通気性が悪く、菌にとっては 好条件となってしまうのでガーゼがいいとよいです。

タオルの共用をしない

タオルは共用すべきではありません

大量の菌がついたタオルを他の人が触 り、その人が自分の体を菌のついた手で掻くと、とびひになってしまうからで す。

お風呂に入っていいか?


湯船にとびひの内容物が浮かぶ状態になってしまうので湯船につかるのは避けましょう

ただ、患部を清潔にするためにシャワーは浴びましょう。
患部を石けんで洗うときはタオルを使ってこすると、肌を傷つけてしまいます。

そのため、せっけんを泡だてて泡を置くように手で優しく洗ってあげ るとよいでしょう。

学校や保育園に行っていいか?


法律による欠席義務はありませんが、学校や保育園がルールを定めている場合が
あるのでそれに従いましょう。

プールに入っていいか?


賛否両論あるようですが、プールは入らないようにと学会で統一見解が出ています

とびひの箇所を触ってしまうと、とびひがうつってしまうからです。

とびひの予防法は?

爪を短くする

爪が長いと軽肌をかいただけで肌を傷つけてしまい、細菌が皮膚の中に侵入しやすくなってしまいます。

爪を短く切ってあげましょう。

肌を清潔にする

肌が汚いと、細菌が繁殖しやすく、かゆくなります。
お風呂にちゃんと入って肌を清潔に保ちましょう。

汗をかいたままの状態でいても、肌がかゆくなります。
日中も汗をかいたら汗を拭きとったり、シャワーをあびたり、服を着替えましょう。

夏場に注意する

特に夏場は注意です。
なぜなら、夏場は菌が繁殖しやすい時期で、多くの子供 が半袖短パン。

汚れた手で直接肌を掻き壊す機会が多くなります。
さらに、虫刺されやあせもで肌を掻いてしまうことも多くなるからです。

鼻をほじらない

鼻をほじらないようにしましょう。

鼻の中には黄色ブドウ球菌などの細菌が住み着いているからです。

鼻をほじった 手で体をかけば、鼻の中の菌を取り出して、肌の内部に埋め込んでいることに なります。

アトピー体質の子に注意する

乾燥肌やアトピーの人は、肌のバリア機能が他の人と比べると弱いのでとびひになりやすいです。

とびひになりやすい夏場はしっかり保湿してあげましょ う。

大人もとびひになるか?


肌のバリア機能が弱っている人はとびひになることがあります

アトピーの人だったり、高齢者は肌のバリア機能が弱いです。
保湿を怠り、肌の清潔が保たれていないと大人でもとびひになります。

あとがき


子供の鼻をほじる癖は何としてでも治したいものです。
先程も書きましたが、結局これは鼻にある菌をばらまいていることになるわけです。

そして、汚い手で鼻 をほじれば、手に付いている菌を鼻の奥に押し込んでいることにもなります。
これは風邪をひく原因にもなります。

大人でも鼻をほじる癖のある人は風邪ひきやすいのではないかと思います。


アトピーの子が、虫刺されで薬局に塗り薬をもらいに来たことがあります。

夏場だったので、その子の母親に、この時期はとびひになりやすいので注意するようにと、具体例を示さず、指導したことがあります。

結局、その子は数日後にとびひになってしまいました。
僕が具体的にしっかり指導してあげればよかったと少し 後悔しました。

この記事で、とびひになる子が少しでも減ってくれることを願っています。

以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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