【給与不変!?】無資格調剤の解禁による薬剤師の将来を予想

薬剤師
『事務員による調剤が解禁されたのかぁ。
将来、薬剤師はどうなっていくのだろう?』

こんな疑問について考えてみます。

この記事を書いている僕は、調剤薬局の管理薬剤師歴8年ほどです。
この経験から今後、薬剤師の周りに起きることを予想してみました。

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無資格者調剤の解禁

4月2日厚労省からこんな通知がありました。

『調剤業務のあり方について』

これを簡単に要約すると、

  • PTPシート出し
  • お薬カレンダーへのお薬セット
  • 一包化された薬の数確認
  • 納品された薬を棚へ入れる

これらの行為は、薬剤師でなくても可能になりました。

散剤、軟膏、水剤の調剤は依然として薬剤師でなければできません。
しかし、大部分の調剤が事務員でも可能になったわけです。

お薬カレンダーのセットまで可能になったのはびっくりですね。

ここから薬剤師に今後どんなメリット・デメリットが生まれるのか考えてみます。

薬剤師に起きるメリットは?

薬剤師に起きるメリットは以下の通りだと考えます。

  • 仕事が楽しくなる
  • スキルアップできる
  • モチベーションがあがる

仕事が楽しくなる

調剤っておもしろいですか?
僕は、つまらないと思います。
ただひたすら数を数えて、何が楽しいの?と思ってしまいます。

海外からは、『日本の薬剤師は数を数えるのが好き』と言われています・・・

でも、今回の通知によって、薬剤師の業務が対物から対人へがシフトします。
患者さんとのコミュニケーションが増えるわけです。

会話によって、患者さんの病気を改善し、健康へ導くのは面白いです。

仕事が楽しくなってくると考えます。

スキルアップできる

業務の中心が患者さん対応になります。
つまり、患者さんの悩みを解決するための時間を増やせるわけです。

患者さんの相談にのることで、知識を磨くことができると考えます。

今まで薬剤師は調剤に時間を割かれていました。
調剤の時間は、正直、なんの知識も蓄積できない無駄な時間です。

厚労省も通知で機械的な作業と指摘しています。

知識を蓄積する時間が増えることで、スキルアップしていくでしょう。

モチベーションがあがる

仕事が楽しくなって、スキルがアップしていくと、勉強するモチベーションがあがります。
患者さんとのコミュニケーションを通して、患者さんの悩みを解決してあげたいと思う薬剤師が増えるでしょう。

モチベーションがあがり、自発的に勉強する薬剤師が増えていくでしょう。

その結果、薬剤師の質が向上すると考えます。

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薬剤師に起きるデメリットは?

薬剤師に起きるであろうデメリットは以下の通りです。

  • 薬剤師採用数の減少
  • 給料は不変
  • 知識のない薬剤師の淘汰

薬剤師採用数の減少

今回の通知で無資格者つまり事務員の採用が増えるのは目に見えています。
そして、最近噂されている処方せん40枚制限の撤廃とあわせて考えると、薬剤師採用数が減少するでしょう。

薬剤師2人、事務員2人の店舗が、薬剤師1人、事務員3人または4人となるかも…

こうなってくるとパート薬剤師は不要になります。
正社員の事務員雇った方が安いですからね。

だからと言って、パートの人が突然クビになることはすぐには起きないでしょう。クビにはしませんが、自分で『退職します』と言ってくれるような条件(賃金・勤務地など)に変わるかもしれません。

そして、薬剤師の新卒採用者数も減るはずです。
薬剤師バブルがもうすぐ弾けると考えます。

給料は不変

給料は上がりません。
今後、調剤薬局の収入は増えることがないからです。

調剤報酬改定は年々厳しくなっています。
今回の通知をうけて次の調剤報酬改定では、調剤料の点数が激減するのではないかと考えます。

給料が下がることも予想できますが、薬剤師の代わりに事務員を採用することで人件費を浮かせることができます。

つまり、調剤報酬の改定によるマイナスと、事務員採用によるプラスで、薬剤師の給料は不変だと考えます。

また、給料を減額することは簡単にはできませんが、昇給ほとんどなくなるでしょう。

知識のない薬剤師の淘汰

会社は、今後どんな薬剤師に入社してほしいか?

対人へ業務がシフトするので、コミュニケーション力の高い薬剤師をほしがるはずです。

ただ、僕の言うコミュニケーション力は、患者と仲良くなれることではありません。
患者さんとの会話から問題を見つけ、解決する能力です。

つまり、知識の豊富な薬剤師というわけです。
知識のない薬剤師は、患者とコミュニケーションをとることができず、会社にとっていらない存在になると考えます。

知識のない薬剤師の淘汰です。

高齢薬剤師の方が好まれる?

ところで、現在、調剤のスピードが遅すぎるため高齢薬剤師は現場から嫌われます。
しかし、薬剤師の業務が対人へ移行するようなら、高齢薬剤師にも希望はあるかもしれません。

なぜなら、年を重ねている分、知識があり患者さんに寄り添うことができるからです。

患者さんも5年、10年しか経験のない薬剤師より、30年くらい経験を積んでいるベテラン薬剤師の方を頼りにするでしょう。

このことから、知識の豊富な年配の薬剤師が調剤薬局に居座ることで、知識や向上心のない若手・中堅の薬剤師が淘汰されていくと考えます。

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薬剤師は今後どうすべきか?

以上のことから、今後薬剤師はどうすべきでしょうか?

僕が考えるのは以下の通りです。

  • コミュニケーション力の向上
  • 専門薬剤師の勉強は不要
  • 稼ぐスキルを磨く

コミュニケーション力の向上

コミュニケーション力を圧倒的に高めるべきです。
対物から対人へ移行するので当然です。

『俺、患者と仲良くなるの苦手だよ…』と思う人もいるでしょう。

でもさきほども書きましたが、僕がここで言っているコミュニケーション力は、患者さんの問題点を見つけてあげて、指導する力です。
患者さんと仲良くなれと言っているわけではありません。

このコミュニケーション力を高めるには、圧倒的な知識が必要です。
結局のところ知識の習得が肝心なわけです。

薬の知識だけでなく、生活指導や健康食品、介護用品の取り扱いなど健康に役立つ情報をたくさん勉強しましょう。

専門薬剤師は不要

世の中にはいろんな専門薬剤師があります。
でも僕は専門薬剤師になる必要はないと思います。

それよりも、患者さんと接して、必要だと考える知識を学んだ方が楽しいですし、すぐに役に立ちます。

専門薬剤師になるための勉強は抽象的な内容が多く、現場ではすぐに役に立たないことが多いです。なるには費用もかかりますし、今のところ専門薬剤師だからといって給料もあがりません。

自己満足に終わってしまうということです。

それでも専門薬剤師になりたいのであれば、僕は、プライマリケア薬剤師をおすすめします。プライマリケアは、患者さんの相談の対応力を磨くことができるからです。

稼ぐスキルを磨く

僕が一番言いたいことです。

結局のところ、たくさん勉強しても悲しいことに収入は増えません。

だから、薬剤師とは別の分野で稼ぐスキルも身につけておくべきです。
そうしておけば、薬剤師業界が厳しくなっても焦ることはないでしょう。

僕のおすすめは、ブログとプログラミングです。
費用がほとんどかからないからです。

でも稼ぐ方法はいくらでもあるので、いろいろな分野にチャレンジすべきでしょう。

こういった話をすると、『別にほかのことをやるなんて、薬剤師の仕事をなめるな!』という人もいるかもしれません。

でも、僕は、広い視野を持って、自分が楽しいと思うことにどんどん挑戦すべきだと思います。
ほかの分野を勉強することで、薬剤師の良さにも気づけることもあるでしょう。

以上になります。最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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