調剤薬局事務の仕事内容は?残業は多いか?現役管理薬剤師による説明

興味ある女性
『調剤薬局事務って何するの?
残業多いのかな?
現場の声が聞きたい。』

その疑問に答えます。

僕は調剤薬局の管理薬剤師を8年ほどやっています。
調剤薬局には10年以上います。

この経験から、調剤薬局事務の仕事内容について説明していきます。

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調剤薬局事務の仕事内容

調剤薬局事務の仕事内容は以下の通りです。

  • 処方箋入力
  • 患者対応
  • 処方箋チェック
  • レセプト請求
  • 書類整理
  • 現金の管理
  • 薬以外の管理
  • その他の雑務

それぞれ説明します。

処方箋入力

調剤薬局事務のメインの仕事が処方箋入力です。
患者さんが持ってきた処方箋を元に内容をパソコンに入力していきます。

保険証で確認した負担割合でお薬代を計算したり、薬局に在庫してある薬を打ち込んたりするわけです。

『難しそう…』
と思った人は、安心してください。

最近では、バーコード入力と言って、処方箋についているバーコードを読み込めば自動でほとんどの内容が打ち込まれます。
全くないわけではないですが、入力ミスなどはあまり起きないので安心してください。

患者対応

調剤薬局事務は調剤薬局の顔です。
なぜなら、患者さんの対応を最初にするのが調剤薬局事務だからです。

  • 患者さんの処方箋を受け付ける
  • 患者さんの質問・要望を聞く
  • 患者さんを送り出す

患者さんと接する機会は多いです。

患者さんの質問や要望に応えるのは薬剤師になると思いますが、正確に薬剤師に情報伝達する必要があります。

処方箋チェック

薬局ごとに異なりますが、入力した処方箋の内容があっているか、翌日に最終確認します。

それ以外にも、

  • 処方箋の押印
  • 疑義照会の記載
  • 粉薬の重さ

の最終確認も行います。

処方箋の押印というのは、薬剤師が調剤印を押しているかチェックします。

疑義照会は、薬剤師が記入漏れなく疑義照会した事項を記載しているかチェックします。

粉薬の重さというのは、調剤した粉薬の重さがシートに印字され処方箋に貼りつけられているのでそれをチェックするわけです。

間違っていたり、記入漏れがあった場合は、薬剤師へ報告し、内容によっては患者さんへの対応も必要になってきます。

レセプト請求

レセプト請求とは、調剤薬局の報酬を保険者に請求することを言います。

ほとんどの患者さんは保険証の利用により負担金額が3割です。
残り7割を支払い機関に請求するわけです。

この作業は、月末から翌月の10日までかけてやります。
大変な業務の一つです。

ただ、病院の調剤薬局事務と違って、入院や手術の医療費は考えず、薬だけでよいので病院と比べれば楽です。

請求が通らなかった場合、その旨の通知がきます。
これを返戻(へんれい)と言います。

返戻が来たときの処理(患者さんへ返金や再請求)も事務員が行います。

書類整理

  • 処方箋
  • 伝票
  • 売上表

など、調剤業務に関わる書類を整理する必要があります。

ほとんどの書類は数年単位の保管が必要です。
内部監査や個別指導などに向けてすぐに取り出せるように整理しておく必要があります。

一定の期間を過ぎたらシュレッダーにかけます。

現金の管理

現金を取り扱うのは調剤薬局事務の仕事です。

  • 薬剤師による投薬後の会計
  • OTC医薬品や雑貨などの販売
  • 売り上げを銀行へ入金

などをします。

現金の管理はとても大切です。
1円のズレなく管理する必要があります。

クレジットカードの取り扱いがあると、売り上げを計算するのもひと手間かかります。
1日の終わりに本部へ売り上げを報告したりもします。

薬以外の管理

薬の管理は薬剤師が行います。

しかし、調剤薬局には薬以外にもさまざまなものが置いてあります。
それを管理するのが調剤薬局事務の役目です。

  • OTC
  • 医療器具
  • 文房具
  • 軟膏・シロップ容器

これらの管理を行います。

管理というのは以下の仕事するわけです。

  • 商品を取り揃える
  • 期限のチェック
  • POPを書く
  • 棚卸する

大きい会社だと、薬だけでなくOTCや備品の棚卸も行います。

その他の雑務

その他の雑務として、

  • 薬局内・外の清掃
  • 薬の入庫処理
  • 買い出し
  • 薬のお届け
  • 落し物の管理

などがあります。

調剤薬局事務の人手が足りないときなどは、薬剤師がフォローします。
ただ、人件費は薬剤師の方が高いです。

そのため、薬剤師は薬剤師じゃないとできないことをして、それ以外は調剤薬局事務がやるということになるでしょう。

以上、調剤薬局事務の仕事内容をまとめました。

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調剤補助について

先日、調剤業務の一部が薬剤師でなくとも可能になりました。

『調剤業務のあり方について』

この通知によると薬剤師でなくても

  • PTPシート出し
  • お薬カレンダーへのお薬セット
  • 一包化された薬の数確認
  • 納品された薬を棚へ入れる

をすることができます。

今後、調剤薬局事務はさらに業務の範囲が広がることが予測されます。
調剤薬局事務の活躍の場がひろがり、需要が高まるというわけです。

調剤補助と聞くと
『間違えたときの責任はどうなるの?』

と思いますが、通知には『薬剤師に最終責任』とあります。
なのでこの点は安心してよさそうです。

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残業は?

調剤薬局の調剤薬局事務は残業はほとんどありません。

今まで僕は複数の調剤薬局で勤務してきました。
いずれの調剤薬局事務も長時間残業しているのは見たことがありません。

残業があるとしたら、処方元の病院が終わるのが延長したときぐらいです。
終わる直前に患者さんが駆け込んだりすると、定刻通りに帰ることはできません。

といっても10分、20分くらいです。
そのため月の残業時間は10時間をまず超えません。

レセプトの処理も、営業時間内に終わらせることが可能です。

なので、調剤薬局事務として働いていて月に何十時間も残業させられているのはブラックです。
速攻で逃げるべきでしょう。

今まで見てきた調剤薬局事務さんを見ると、とても楽しそうに、気楽にやっています。
病院の医療事務をやっていた人が、調剤薬局事務に転職してきたこともありました。

まじめに仕事をしている調剤薬局事務には怒られそうですが、さぼっている人もいます。

  • おしゃべり
  • ネットサーフィン
  • 携帯いじり
  • お茶
  • 嵐のコンサートのウチワ作り

こんな感じで、働いているときはしっかり働いて、暇なときはさぼりまくる。
ゆるーく働いている感じです。

なのでおすすめの職種です。

先日のニュースにはびっくりしました。

「パワハラで自殺」と提訴、大阪 薬局社員の遺族 | 全国のニュース | 福井新聞ONLINE
大阪府吹田市の薬局に勤めていた津島美希さん=当時(30)=が自殺したのは、社長らのパワハラなどが原因だったとして、両親が26日、運営会社などに計約8800万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。 美希さんは2014年10月から正社員となり、薬局で調剤事務を担当。15年には社員旅行や歓送迎会の幹事も任された。旅行先や時...

実際の調剤薬局事務の労働環境は悪くないです。
ありえない量の仕事を任されているのなら今すぐ逃げるべきでしょう。

以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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