糖尿病薬:グルコシダーゼ阻害薬【薬剤師がわかりやすく説明】

グルコシダーゼ阻害薬を服用しているなら、低血糖時はブドウ糖を摂取すべきである

この記事では、糖尿病薬であるα-グルコシダーゼ阻害薬について説明します。

まず、簡単に理解できるように下手ですが漫画をつけました。
ご覧ください。

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漫画~α-グルコシダーゼ阻害薬について~

αグルコシダーゼ阻害薬1αグルコシダーゼ阻害薬2αグルコシダーゼ阻害薬3αグルコシダーゼ阻害薬4αグルコシダーゼ阻害薬5

※訂正
最近では、ブドウ糖は有料になってきています。

以上が漫画になります。

もう少し詳しく知りたい方は、関連記事の下に漫画では説明しきれなかったことを書きました。
ご覧ください。

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α-グルコシダーゼ阻害薬の特徴

α-グルコシダーゼ阻害薬は、食事の前に服用することで食事による血糖値の上昇を抑制することができます。

食後過血糖は、血管にダメージを与え、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気 につながります。
α-グルコシダーゼ阻害薬を服用することで、これらの病気を防止します。

また、1日3回飲めば、1日全体の血糖値が下がり、腹時血糖値やHbA1cの数値の改善も目指すことができます。

さらに、体全体の糖の流れが改善することで中性脂肪を減らし、HDL(善玉コレステロール)を増やすという間接的な効果も期待できます。

作用メカニズム

僕たちが口にする、ごはんやパンには炭水化物(でんぷん)が含まれています。

炭水化物(でんぷん)は摂取すると、体の中で分解がはじまり、最終的にブドウ糖になって腸から吸収されます。

このブドウ糖へ分解するの酵素の一つにα-グルコシダーゼがあります。

つまり、αグルコシダーゼ阻害薬は、α-グルコシダーゼを阻害することで、炭水化物(でんぷん)の消化・吸収を遅らせます。

その結果、食後の過血糖を防止することができます。

副作用

おなかの調子

炭水化物(でんぷん)の消化・吸収を遅らせるためおなかの調子が悪くなります

代表的なのが、下痢、おなら、腹部膨満、便秘などです。

頻度は低いですが、ひどくなってくると腸閉塞といって腸が詰まることがあります。

持続する腹痛や嘔吐がでたら服用を中止して医師か薬剤師に相談しましょう。

低血糖

血糖値を改善させるため低血糖がでることがあります。
しかし、α-グルコシダーゼ阻害薬の単独服用の場合で起きるのはまれです。

他の糖尿病の薬を併用していると低血糖が起きる確率があがります。

動悸、手の震え、強い空腹感などがでてきたらすぐに糖分を摂取しましょう。

肝臓

肝機能の数値があがることがあります。
また、劇症肝炎や肝機能障害や黄疸など肝臓に影響を与えることがあります。

異常を感じたら、服用を中止して医師か薬剤師に相談しましょう。

高アンモニア血症

肝臓は、体内で作られたアンモニアを分解する役目があります。

肝硬変の人が、α-グルコシダーゼ阻害薬を服用すると、体内のアンモニアが増えてしまい高アンモニア血症が悪化することがあります。

高アンモニア血症になると意識障害を起こしてしまいます。

便秘などがきっかけになることがあり、排便状況を把握しましょう。

α-グルコシダーゼ阻害薬の一覧

  • アカルボース(商品名:グルコバイ)
  • ボグリボース(商品名:ベイスン)
  • ミグリトール(商品名:セイブル)

グルコバイは、α-アミラーゼ阻害作用を持ちます。

α-アミラーゼというのは、α-グルコシダーゼと同じく、炭水化物(でんぷん)をブドウ糖に分解する酵素のうちの一つです。

作用が強い分、腹部への副作用が起きやすいです。

ベイスンは腹部への副作用少ないです。

またベイスンは、糖の代謝に異常がでてきている糖尿病の発症の前段階から服用することができます。

セイブルはラクターゼ阻害作用をもつため乳糖の消化吸収が落ち、これにより腹部への副作用が起きることがあります。

用法と飲み忘れた時の対処

α-グルコシダーゼ阻害薬の服用は食直前です。

食直前とは、ご飯を食べる5分前からごはんを食べるまでをいいます。
この薬を服用したら5分以内にはご飯を食べ始めるようにしましょう。

ほとんどの薬は食後が多いため、食直前の薬の服用を飲み忘れる方が結構います。

飲むのを忘れてご飯を食べ始めてしまったどうすればよいのでしょうか?

この場合は、どれぐらい食事が進んでいるかがポイントです。

まだ食事が半分以上残っている場合は、薬を服用すればいいです。
しかし、もう既に半分以上食事をとってしまった場合には、その分の薬の服用は控えましょう。

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低血糖が起きた時の対処

α-グルコシダーゼ阻害薬を服用して患者が低血糖を起こした場合、ブドウ糖を摂取するようにしましょう。

低血糖が起きた時に、砂糖やジュースを摂取する人もいます。
しかし、α-グルコシダーゼ阻害薬を服用していると、砂糖やジュースをブドウ糖へ分解するスピードが落ちてしまいます

そのため、低血糖の症状をなかなか改善することができません。

緊急の場合でその場にブドウ糖がない場合は、砂糖、ジュースで対応するのも仕方ないでしょう。

ただ、いつもブドウ糖を持ち歩けば低血糖に正しく対応できるようになります。

以前まで、α-グルコシダーゼ阻害薬を服用している人は、調剤薬局でブドウ糖をもらえました。
しかし、メーカーからのブドウ糖の提供が難しくなってきたため、有料になりつつあります。

以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

参考文献:糖尿病診療ガイドライン2016

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