こんにちは、@Awakojiです。
今日も、薬剤師をしながら動画編集をしています。
今回は、調剤薬局の管理薬剤師がつまらないと感じる7つの瞬間をまとめようと思います。
- 管理薬剤師を引き受けようか悩んでいる
- 管理薬剤師をつまらないと感じている
そんな人に向けて書いた記事です。
ちなみに、ポジティブな記事も書いてあるので両方よんでいただくと良いと思います。

管理薬剤師がつまらないと感じる瞬間
僕は管理薬剤師を8年以上させてもらっています。
この間に感じたつまらないことは以下の通りです。
- 在庫管理
- 休みがとりづらい
- 残業が多い
- 業務量が多い
- 一般業務とのバランスが難しい
- 患者さんとの時間が減る
- 24時間対応
それぞれ説明していきます。
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1.在庫管理
管理薬剤師の仕事の1つが在庫管理です。
使わなくなった薬を返品したり、他店に引き取ってもらったりすることでデッドストックがたまらないようにします。
この在庫管理ですが、在庫の数が多すぎます。
僕の勤務する薬の在庫数は1000以上はあります。
毎日がんばって在庫数を減らそうとするのですが、それ以上に新たに採用される薬が多すぎて減らすことはできません。
逆に、増えていくのです。
最近は、ジェネリック、配合錠、新発売の薬など薬の数が多すぎます。
ジェネリックに関しては、1つの先発品に対してジェネリックが20社以上発売されることがあります。
また患者さんがメーカーを希望されたり、処方せんがメーカー指定だったりします。
こうなると、薬局は薬を在庫しておかなければならなくなります。
その結果、薬の数が増えていくのです。
永遠と続く在庫管理がつまらないと感じる瞬間です。

2.休みがとりづらい
管理薬剤師は店舗の責任者であるため、一般のスタッフと比べると休みは取りづらいです。
他のスタッフと比べて有給を消化していると批判もあります。
そのため、他のスタッフの休み希望を聞いて、その上で自分がどこで有給を取るかという感じになります。
最後に休みを希望することになるので、必然的に休みがとりづらいことになってしまいます。
希望した休みがとりづらい、または休み自体がとれないことがつまらないと感じる瞬間です。

でも他店の管理薬剤師はまったく有給を消化できていません。
3.残業が多い
2と同じ理由から他のスタッフと比べて残業が多くなります。
一般薬剤師の方が残業時間多いと管理薬剤師が仕事を押し付けていると思われます。
そのため、管理薬剤師がまず残業することになるのです。
閉店後、管理薬剤師だけが残って仕事をしている薬局もあると思います。
なかには昼休みを返上して業務にあたっている店舗もあります。

4.業務量が多い
管理薬剤師は、調剤、監査、投薬などの薬剤師とは関係のない業務が多いです。
- 本部からの業務連絡の対応
- シフト管理
- 在庫整理
などです。
本部から指示される業務はまず管理薬剤師が受けることになります。
大きい会社であるほど、本部からの業務連絡は多いです。
指示される業務を要領よくこなしていかないと、どんどん仕事がたまっていくことになります。
冬場などは、来局する患者さんの数も増えるため、管理薬剤師の仕事ができなくなってしまいます。
仕事が山のようにたまっていくわけです。
管理薬剤師の仕事内容については以下の記事を参考にしてください。


5.一般業務とのバランスが難しい
管理薬剤師は、薬剤師以外の仕事が多いです。
しかし、その仕事は、調剤、監査、投薬をこなしながらやっていかないといけません。
つまり、一般業務とのバランスが難しいのです。
管理薬剤師の仕事ばかりしていると、他のスタッフから批判をうけます。
『あの管薬、ぜんぜん、投薬行ってくれない』
『調剤しかしない』
などです。
あなたの近くにも、そんな管理薬剤師がいるのではないでしょうか?
一般薬剤師の中には、管理薬剤師の仕事がどのくらい大変かわかっていない人もいます。
なので、ずっとパソコンの前にすわってばかりもいけないのです。
患者さんが来たときには、作業を中断し、一般薬剤師の仕事をする。
患者さんが帰ったら、管理薬剤師の仕事をする。
こういったようにバランスを保ちながら仕事しなければいけません。
でも実際、このバランスをうまくとるのは難しいです。
管理薬剤師の仕事がたまってしまうか、他のスタッフから批判を浴びるかどちらかになってしまうのではないでしょうか?

6.患者さんとの時間が減る
管理薬剤師の業務が増えることで、一般業務をする時間が減ります。
これはつまり患者さんと接する時間が減ってしまう事を意味します。
患者さんとの会話を楽しみにしている薬剤師であれば、これほどつまらないことはないでしょう。
患者さんのためにいろいろとしてあげたい気持ちがあっても、他の業務が圧迫してしまいその余裕がなくなってしまうのです。
この点が、つまらないと感じる瞬間です。

7.24時間対応
地域支援体制加算の条件に『24時間の直接連絡を受ける体制』というものがあります。
つまり、管理薬剤師は薬局の携帯電話を肌身はなさず持っていなければなりません。
これが、管理薬剤師にとってはプレッシャーです。
GWのときでも、お正月の時でも電話に出れるようにしなければならないのです。
しかも電話で要件がすめばいいですが、調剤してほしいと言われたら断ることができません。
薬剤師法21条
調剤に従事する薬剤師は、調剤の求めがあつた場合には、正当な理由がなければ、これを拒んではならない。
調剤を求められたら、休みの日でも薬局に行って調剤する必要があります。
また地域支援体制加算を算定していない薬局でも油断できません。
かかりつけ薬剤師制度です。
かかりつけ薬剤師指導料の条件として、『患者から24時間相談に応じる体制をとり』とあります。
薬局の携帯はおそらく1つであると思うので、他の薬剤師がかかりつけ薬剤師をしていても、まとめて管理薬剤師が携帯を持っておく必要があるということです。
このあたりの、気の休まる暇がないという点がつまらないと感じるところです。

つまらないと感じるときの対策
では、管理薬剤師の業務がつまらないと感じた場合、どのように対処すればいいのでしょうか?
その対策を考えてみます。
僕が思いついた対策は以下の通りです。
- 業務の分担
- 新しい仕事を見つける
- 管理薬剤師をおりる
それぞれ説明していきます。
業務の分担
管理薬剤師がつまらないと感じる原因はいろいろあると思います。
- 業務が忙しい
- 患者さんとの時間が減った
こういったことが原因なら、他のスタッフに仕事をふるようにしましょう。
たまに、なんでもかんでも管理薬剤師が引き受けてしまうケースがあります。
管理薬剤師は、薬局の管理をすればいいので実際に業務をしなければいけないわけではありません。
臨機応変に、他の薬剤師や、事務員に仕事をふってください。
ただ、管理薬剤師になったばかりの場合は、今までのやり方と違うと反感を買うかもしれません。
この場合は、上司に相談するのがよいでしょう。
また、しばらく管理薬剤師を続けていれば、次第に人も代わっいくので、自分のやり方を通しやすくなっきます。
しばらく辛抱して、人が代わったときに業務の分担をおねがいするのもありかなと思います。

新しい業務を見つける
在庫整理などやっている業務にあきてしまったことが原因であれば、新しい業務がないか見つけるといいでしょう。
- 在宅患者を開拓する
- 介護施設や看護ステーションへのあいさつ
- 健康フェアを開催する
- お薬出前講座を開催する
薬局から外に出てアクションを起こすのがおすすめです。
思った以上に、薬剤師のスキルを必要としている場所はあるものです。
名刺をもっていろんなところにあいさつ回りするだけでも刺激になります。

管理薬剤師をおりる
- 人間関係
- 責任者としての重圧
こういったことが理由であれば、その職から下りてしまえばいいと思います。
おり方もいろいろあって
- 同じ店舗の一般薬剤師
- 違う店舗の管理薬剤師、または一般薬剤師
- 転職(違う会社の管理薬剤師、または一般薬剤師)
があります。
管理薬剤師をやめるかどうかは、以下の記事が参考になるのでしょう。

基本的に、楽しくなければやめてしまえばいいです。
精神が崩壊してしまう前に辞めてよいです。
そして、管理薬剤師を続けるにせよ、やめるにせよ、とりあえず転職サイトのコンサルタントに今の思いをぶつけるのもありです。
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それぞれの転職サイトについて、詳しい記事も書いています。
・薬キャリの記事
・ファルマスタッフの記事
・マイナビ薬剤師の記事
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あとがき
以上、管理薬剤師がつまらないと感じる瞬間を記事にしてみました。
まとめます。
管理薬剤師がつまらないと感じる瞬間
- 在庫管理
- 休みがとりづらい
- 残業が多い
- 業務量が多い
- 一般業務とのバランスが難しい
- 患者さんとの時間が減る
- 24時間対応
管理薬剤師がつまらないと感じる時の対策
- 業務の分担
⇒仕事を振る - 新しい業務を見つける
⇒在宅患者を開拓する
⇒他施設へのあいさつ
⇒健康フェアを開催
⇒お薬出前講座 - 管理薬剤師をおりる
⇒同一店舗の一般薬剤師
⇒他店舗への移動
⇒転職
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