印象に残る疑義照会6選!薬剤師の仕事をアピールしよう!

おバカさん
『調剤薬局の薬剤師って袋につめてるだけでしょ?
俺でもできるわ』

そんなことないです。
解説します。

僕は調剤薬局の管理薬剤師を8年ほどやっています。
調剤薬局にはもう10年以上います。

僕が今まで経験した疑義照会を紹介します。
これを読んで薬剤師の活躍ぶりを理解していただけるとうれしいです。

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疑義照会とは?

疑義照会とは、医師が発行した処方箋に疑わしいところがある場合、医師に確認する行為のことを言います。
薬剤師に認められる権限であり、この行為によって処方箋の内容がかわることもあります。

薬剤師が、毎日のようにやっている業務になりますね。

印象に残る疑義照会6選

僕が今まで経験した印象に残る疑義照会は以下の通りです。

  • 不適切な用法の書かれた処方
  • 飲みにくさ満載の処方
  • アレルギーのある薬の処方
  • 過量投与の処方
  • 併用禁忌の処方
  • 疾患と関係のない薬の処方

それぞれ説明します。

不適切な用法の書かれた処方

ファモチジン 2錠 毎食後
アジスロマイシン 1錠 毎食後
トリアゾラム 1錠 朝食後

どれもおかしな処方ですね。
1日2錠の薬を3つに分けることなんてできないし、1日1錠の薬を3つに分けることなんてできないです。

危険なのは、睡眠薬のトリアゾラムを朝食後に飲むという指示ですね。
用法通りに飲んで車の運転したら、事故ること間違いなしです。

薬剤師が疑義照会を行い、その危険を回避しています。

飲みにくさ満載の処方

独居の87歳男性への処方です。

・ガレノキサシン 2錠
・ミヤBM 1錠
【朝食後 7日分】

・デキストロメトルファン 3錠
・カルボシステイン 3錠
【毎食後 7日分】

・フェキソフェナジン 2錠
・プランルカスト  2錠
【朝夕食後 7日分】

・セキコデシロップ 5ml
【眠前 7日分】

・ロキソプロフェン 1錠
・テプレノン 1カプセル
【頓服 20回分】

全部で9種類の薬です。
容赦のない処方です。

独居の高齢男性が間違わずに飲めるとは思えません。

疑義照会して一包化依頼しました。

薬剤師が、患者さんがしっかり薬を飲むことができるかどうか検討して、疑義照会をすることもあるわけです。

また、こんな処方もありました。

アモバンテス 1錠
眠前粉砕指示

一般の人なら何が問題なのかわからないでしょう。

アモバンテスは、粉砕すると強烈な苦味が出るのです。
薬剤師であれば常識である薬の知識も、医師だと知らないことがあります。

僕はすぐに疑義照会しました。

しかし、処方医は苦味といっても、大した苦味ではないと思ったようで、処方通りの返答でした。

返答を聞いた僕は、
『それでは、患者さんがかわいそうだろう!』
と思いました。

そこで、1錠粉砕したアモバンテスを先生のところに持って行ったのです。

味見した処方医はあまりの苦味にビックリしてすぐさま別の薬に変更してくれました。

アレルギーのある薬の処方

クラリスロマイシン 2錠

【問診の記載】

アレルギーのある薬 :クラリスロマイシン

薬局で書いてもらった問診にクラリスロマイシンと書かれていたのです。

患者さんに確認すると、病院の問診でもアレルギーのことは書いていたようです。
疑義照会して処方削除してもらいました。

薬剤師が問診をして、危険を回避することもあるというわけです。

過量投与の処方

高齢者に
クロピドグレル 4200錠
10キロの小児に
トスフロキサシン 4g

というのを見たことがあります。

4200錠はさすがに薬剤師でなくてもおかしいことに気付けると思います。
見た時は、びっくりしましたが・・・

でも抗生物質のトスフロキサシン4gは薬剤師でないとおかしいことに気付けないと思います。
10キロの小児であればトスフロキサシンは0.8gが正しいのです。

入力ミスや計算ミスによるものですが、見逃してしまうと大変です。
薬剤師が、疑義照会して正しい用量に治してもらい、被害を防いでいます。

併用禁忌の処方

併用禁忌とは絶対に一緒に飲んではいけない組み合わせです。

ズホレキサント(睡眠薬)を服用している人に
クラリスロマイシン(抗生物質)

この併用禁忌はよく見ますね。
併用すると睡眠薬の効果が強く出てしまい危険です。

他にも

トリアゾラム(睡眠薬)を服用している人に
ミコナゾール・ゲル剤(カンジダの薬)

この併用禁忌も見たことがあります。
これも併用すると睡眠薬の効果が強く出てしまいます。

ミコナゾール・ゲル剤と組み合わせの悪い薬は多いです。
併用薬をしっかり確認していない場合は、こういう処方がでるというわけです。

薬剤師が疑義照会を行い、併用に問題のない薬に変えてもらっています。

疾患と関係のない薬の処方

風邪をひいた女性に、
ビカルタミド錠(前立腺がんの薬)

明らかにおかしいです。
女性に前立腺がんの薬は処方されないです。

しかも風邪ひいているだけです。

薬のことをよく知っている薬剤師が介入することで、女性が前立腺がんの薬を飲むのを防げました。

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薬剤師ではない方へ

以上、僕の経験から印象に残っている疑義照会6つを紹介しました。

僕が薬剤師ではない方に伝えたいのは、
薬剤師ってすごいだろ!?』
と自慢したいわけではありません。

僕が言いたいことは、
『薬剤師が危険を回避することもあるのでしっかり情報提供してください』
ということです。

調剤薬局には困った患者さんがたまにいらっしゃいます。

  • お薬手帳忘れ
  • そもそも持ってくる気がない
  • 問診拒否
  • 何も話をしてくれない
  • 早く薬くれと焦らせる

これらは結局、患者さん自身が被害をうけることになるわけです。

薬剤師はあなたの健康増進のためにがんばっていますのでご協力お願いします。

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薬剤師の方へ

あなたが薬剤師の場合、以下の3つの点を実践するとよいです。

  • 疑義照会したことを患者さんへアピール
  • 重複投薬・相互作用等防止加算を算定する
  • お薬手帳の活躍をアピールする

それぞれ説明します。

疑義照会したことを患者さんへアピール

こんなツイートしました。

疑義紹介したら患者さんに伝えてますか?

僕は必ず伝えています。

この繰り返しで、薬剤師の存在をアピールできると思うので。

併用禁忌だった場合は、
『ぜっっったいに一緒に飲んではいけない薬が処方されていたので、医師に問い合わせて削除してもらいました』
と宣伝してます。

やりすぎかな?

僕は疑義照会したことを患者さんに伝えています。

冒頭のおバカさんみたいに、薬剤師の仕事を把握していない人は残念ながら多いです。
そのため薬剤師の存在をアピールするためにも宣伝しましょう。

重複投薬・相互作用等防止加算を算定する

この加算は、薬剤師の職能を発揮することのできる加算です。

厳しい調剤報酬改定でも、この項目は点数があがっています。
つまり、国は薬剤師に薬学的観点からしっかり処方をチェックしてほしいと考えているわけです。

条件を満たすなら積極的に算定しましょう。

お薬手帳の活躍をアピールする

お薬手帳の利用によって、問題を発見できた場合、
『お薬手帳があってよかったですね~』
と患者さんに伝えましょう。

口コミが広がれば、お薬手帳を不要だと勘違いしている患者さんも手帳を持ってきてくれるでしょう。

それにお薬手帳の持参率が5割以下になると薬剤服用歴管理指導料の特例によって点数が13点になってしまいます。

さらに、この特例が適用されると、以下の加算が算定できなくなります。

  • 麻薬管理指導加算
  • 重複投薬・相互作用等防止加算
  • 特定薬剤管理指導加算
  • 乳幼児服薬指導加算

持参率の条件は今後厳しくなる可能性もあるので、今のうちから対策が必要です。

以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。